クライマックス1 ――新たな力――


シーンプレイヤー:アルヴィラ/タロット:イヌ(正)

RL:円卓の方から演出していこう。途中目覚めた土門が鼻でもほじりながら、デモ行進を眺めてる。「おうおう、みんなやってるね」

ミリシア:やる気ねー(笑)。

ハイン:この2人はハインにとって御しにくい。

ミリシア:勝手に暴れるんなら、それでいいと思います。

ハイン:「ひとつ面白い話をしてやろう、ミリシア。私は以前、この2人を操るシャルルと戦った」

ミリシア:「シャルル……ジャンのお兄さんですよね」

ハイン:「その時にはうまく使いこなせず逆に殴られたりと、飼い犬に手を噛まれた状態だったがな」(一同笑)

RL:そんなこともあったねえ。

ハイン:「味方をしてくれる分には頼もしいが……この2人にはあまり近づきすぎない方がいい」正直バケモンですよこいつら。

ミリシア:「はい、分かりました」

RL:さて、ヴィル・ヌーヴの中心部に向けて歩いて行くと、通りがひらけたような区間にさしかかる。噴水がありそうなヨーロッパ風の広場をイメージしてもらえればいい。

リーベ:おあつらえ向きな戦場だ。

RL:このまままっすぐ進めば、円卓会議室のある庁舎……。しかし、突如としてキミらを囲む影、影、影――。そして鼻をくすぐる獣の匂い。

土門:「ふん、ようやく骨のありそうなのか出て来たじゃないか」

武秀:「……」

土門:「どうしたたけひで? お前らしくもない」

武秀:「これは………………群狼(ロス・ロボス)」(爆笑)


群狼(ロス・ロボス)……漫画『BLEACH』に登場するキャラクター、コヨーテ・スタークが使う技の一つ。話の展開には関係ない小ネタです。


ハイン:「知っているのか」

武秀:「怪我をしたくなければ下がれ。餓えた狼に噛まれるぞ」

ハイン:ウェブゴースト対策されない限りは当たらないんですけどね。

武秀:「ただの獣と思うな。奴らには実体がない。高位の精霊と変わらぬ級位を持っている」(一同笑)

リーベ:どこまでかっこつけてくれるんですか(笑)。

アルヴィラ:一般人には理解したくない会話だな。


 高速で移動する――影のような何かは、徐々にその数を増しているようだった。
 歩みを進めるたび、獣の匂いは強くなっていく。
 いつしか、耳元で唸り声まで聞こえ始めていた。
 それはまるで、深い森に迷いこんだ旅人を狙う、狼の群れのように――。

(BLEACHより、群狼のシーン)



RL:そして、王武秀の眼がスッと細くなって、前方の通りを睨みつける。その先には、明らかに軍用の全身義体の巨大な体躯の上から、コートと帽子を目深に被った1人の男が仁王立ちしていた。

白竜:「来たか」

武秀:「なぜここにいる……兄貴」

白竜:「理由など知れたこと。我が一族の血統は、強者との闘争に餓えている。出来損ないとして生まれ、里を自ら抜けたお前には分かるまい」(爆笑)

アルヴィラ:兄貴も厨二だったーーー!(笑)

白竜:「……“しもべ”はどうした。誇り高き、我らの戦いに出し惜しみなど許さんぞ」


ハイン:〈同族〉使っていいんですか?

アルヴィラ:え、〈同族〉あったのこいつ!?

RL:だって、二話のゾンビはこいつが出してたんだよ。

リーベ:群狼返しだ(笑)。


RL:それを聞き、武秀は即座に遠吠えする。アオーン。判定してくれ。クライマックス中は支配下にあるとする。

ハイン:えーと、〈自我〉〈同族〉で報酬点も使わせてもらいます。達成値21です。


ミリシア:データは私が作りますね。

RL:といったところで、城の方に移ろう。

ハイン:岩ちゃんは?

RL:出てくるけど、後ほど登場させるよ。




リーベ:さあ城!

RL:リッツガルド城に帰ってきたキミたちだったが、あることに気づく。それは一言、暑さだ。


 リッツガルドに帰ってきたアルヴィラたちを、異様な光景が出迎えた。

 赤々と燃え盛る城――。
 窓という窓は熱波で吹き飛んでおり、そこから時折火柱が上がっている。
 思わず眼前を覆うアルヴィラ。
 それが自然な燃え広がり方ではないことは、すぐに理解できた。覚えている。これは、そう――。



アルヴィラ:「この熱……親父か!」

リーベ:「城が、燃えている」

RL:我慢すれば中に入れる程度には道が出来てるね。

リーベ:先を走る姫に向かって、「うかつに動くな! 気をつけろ!」

アルヴィラ:「ちんたらしてる場合じゃねーだろ!」

RL:中には城の兵士やミカヅチ部隊がごろごろ転がっているね。

アルヴィラ:「人んちでめちゃくちゃやりやがって。ってか家主が一番暴れやがって!!」(一同笑)

RL:後ろから声。「姫様!?」イザにゃん登場です。

アルヴィラ:「イザナギか。無事だったんだな!」

イザナギ:「姫様……この先には、行かないでくださいまし」

アルヴィラ:「どうした? 何があったんだ」

イザナギ:「私たちなら、平気です。どうか、この先には……どうか、お逃げください」

RL:そのままガクッと崩れ落ちる。息はしている。そしてリッツガルドの兵士たちの中にも、息をしている人が多いことに気づく。


リーベ:イザナギさん、ここでほっといても絶対生きてるからなあ。(爆笑)

RL:うん、《脱出》持ってるしね(笑)。


アルヴィラ:「一体……何が」少しためらう。

ペン:「なぁーに気落ちしてんの〜? いいから行こうよー! 絶対この先つえーやついるからー、あたしとお姉ちゃんでフルボッコ、みたいな?」

リーベ:こいつ、実は悪魔の一族なんじゃないですか。(一同笑)

ペン:「あたしの力、見せつけてあげるからさぁ!」

アルヴィラ:「わけわかんねーことばっかり……」っと、このあたりで何か感覚で伝わってくることはない?

RL:上の方から禍々しい殺気は感じてもいいかな。そして、火が生き物のようにうねりを上げる。

アルヴィラ:「な……これは!?」その不自然な炎の動きで、親父のバサラ能力だと確信する。

RL:そしてよく見ると、その火は、建物自体には直接燃え広がっていないことが分かる。熱波はすごいけど、炎自体はアルヴィラたちに影響しないようだ。クロノが敵だと思ったやつにしか効果がないみたいなね。

アルヴィラ:「親父、戦ってるんだな……。だったらなおのこと、俺が行かなきゃねーじゃねえか!」走り出します。

リーベ:「行くのか。共に参ろう!」


RL:階段を駆け上がると、すぐにホールにたどり着く。ここで《天変地異》。フィールドが炎に包まれ、〈運動〉の判定をする際、マイナス3の修正を受けるようになります。

リーベアルヴィラ:な、なんだってー!


 ホールでは、より強い炎が燃え盛っていた。
 どうやら直接影響を受けることはないようだが、息も止まりそうな熱さだけは、容赦なくリーベとアルヴィラの体力を奪っていく。
 間違いない。ここが戦場の中心だ――。

 その時、一陣の風が吹き抜けた。



RL:炎を掻っ切るような、鋭い風を感じるキミたち。

アルヴィラ:まさか、剣圧か?

RL:いや、高速で動くヴィークルだ。

リーベ:出て来たか、金衛。

RL:「そこまでだ」顔に傷のついた女――おぱーい。(爆笑)

リーベ:おぱーい言わないでください(笑)。調べたんなら顔ぐらい知ってていいですか?

RL:うん。N◎VA軍ミカヅチ部隊“黒雷”の隊長、飛騨金衛その人だ。「お前たちの墓場は用意してある」

アルヴィラ:「てめーがこんなにめちゃくちゃにしてくれた犯人か」

金衛:「私ではない、が、知る必要もないだろう」

RL:金衛は《完全偽装》を使用。効果は言わないが、後で分かるよ。

一同:お?

ハイン:なんか、やな予感しかしない(笑)。

アルヴィラ:「わけわかんねーことを! とにかく、てめーも侵入者の一人には変わりねえ! ぶっ潰す!」

金衛:「ほう、やれるものならな。この“疾風”から逃れられると思うなよ」

アルヴィラ:「くっ、なんてプレッシャーだ。……正直、やばいかもしれないな」


ペン:「お姉ちゃんお姉ちゃん」

アルヴィラ:「あ? お前と話してる暇なんてねえ。黙ってろ」

ペン:「もー、ぎゅんぎゅん来てるねっ! 強いー、こんな強い相手にはぁ、つい全力出したくなっちゃうね!」

アルヴィラ:その時、胸元のペンダントから強い光が溢れてくると。「はぁ……ほんとに使えんだろうな、お前」

ペン:「来た来た来たぁ♪ 斬佐の力も合わせて、3人仲良く暴れちゃおう♪」

アルヴィラ:「……期待裏切ったら、承知しねーからな」

ペン:「もっちろん! さあ、その槍のくぼみにあたしをは・め・て☆」

ミリシア:グングニル……。

アルヴィラ:迷ってる時間も惜しい。ペンダントをくぼみにはめる。と同時に、自分の頭の中に何かが流れてくるんだな。「なんだかわけわかんねーが、行くぞ!」

ペン:「行くよー!!」


ペンアルヴィラ:

「卍・解!!!」(ばん・かい)


一同:「…………(空気が止まった後、爆笑)」

(なん・・・だと・・・?)


 アルヴィラの持つ一角槍が光に包まれた。
 ホールに立ち込める熱波と炎――それを吹き飛ばすほどの閃光がアルヴィラを中心に巻き起こり……。

「なんだ……こいつは!」

 飛騨金衛の体は、考えるよりも早く後ろへ跳躍していた。
 そして驚愕する。
 先ほどまで、自分の立っていた床が吹き飛んでいた。
(この私が――第六感に頼るとはな)
 ただの小娘ではない。金衛は、最新鋭の義体“零式”と隠密行動用ヴィークル“疾風”に、意識を深くリンクさせ、目の前の強者を見据えた。



ペンアルヴィラ:マカブれ! 魔槍グングニル!」(爆笑)

一同:卍解〜〜〜〜〜!!?(爆笑)

RL:説明。こいつは火器管制システムの魔器です。4レベルのアヤカシトループで、一角槍を使った行動はこいつを使ったものとしても扱う。つまり、4レベル分攻撃力、受け値にプラスされるものとする。

リーベ:はぁ、はぁ。アルヴィラが卍解したー……。

アルヴィラ:このRL、ほんとにやりやがった(笑)。


 キーハンドアウトを公開するアルヴィラ。
 そこにはこう書かれていた。


 

アルヴィラ用キーハンドアウト

 語りかける声がする。誰かがキミを呼ぶ声。しかしその声がキミに届くことはなく、いつも目を覚ます。
 キミは今回のアクトで、卍解を会得することだろう。叫べ、「魔槍グングニル」と!

コネ:グングニル(アヤカシ◎) 推奨スート:感情
 キミのペンダントは魔器である。一角槍に装着して敵を撃て!








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