RL:円卓の方から演出していこう。途中目覚めた土門が鼻でもほじりながら、デモ行進を眺めてる。「おうおう、みんなやってるね」
ミリシア:やる気ねー(笑)。
ハイン:この2人はハインにとって御しにくい。
ミリシア:勝手に暴れるんなら、それでいいと思います。
ハイン:「ひとつ面白い話をしてやろう、ミリシア。私は以前、この2人を操るシャルルと戦った」
ミリシア:「シャルル……ジャンのお兄さんですよね」
ハイン:「その時にはうまく使いこなせず逆に殴られたりと、飼い犬に手を噛まれた状態だったがな」(一同笑)
RL:そんなこともあったねえ。
ハイン:「味方をしてくれる分には頼もしいが……この2人にはあまり近づきすぎない方がいい」正直バケモンですよこいつら。
ミリシア:「はい、分かりました」
RL:さて、ヴィル・ヌーヴの中心部に向けて歩いて行くと、通りがひらけたような区間にさしかかる。噴水がありそうなヨーロッパ風の広場をイメージしてもらえればいい。
リーベ:おあつらえ向きな戦場だ。
RL:このまままっすぐ進めば、円卓会議室のある庁舎……。
しかし、突如としてキミらを囲む影、影、影――。そして鼻をくすぐる獣の匂い。
土門:「ふん、ようやく骨のありそうなのか出て来たじゃないか」
武秀:「……」
土門:「どうしたたけひで? お前らしくもない」
武秀:「これは………………
群狼(ロス・ロボス)」(爆笑)
群狼(ロス・ロボス)……漫画『BLEACH』に登場するキャラクター、コヨーテ・スタークが使う技の一つ。話の展開には関係ない小ネタです。
ハイン:「知っているのか」
武秀:「怪我をしたくなければ下がれ。餓えた狼に噛まれるぞ」
ハイン:ウェブゴースト対策されない限りは当たらないんですけどね。
武秀:「ただの獣と思うな。奴らには実体がない。
高位の精霊と変わらぬ級位を持っている」(一同笑)
リーベ:どこまでかっこつけてくれるんですか(笑)。
アルヴィラ:一般人には理解したくない会話だな。
高速で移動する――影のような何かは、徐々にその数を増しているようだった。
歩みを進めるたび、獣の匂いは強くなっていく。
いつしか、耳元で唸り声まで聞こえ始めていた。
それはまるで、深い森に迷いこんだ旅人を狙う、狼の群れのように――。
(BLEACHより、群狼のシーン)
RL:そして、王武秀の眼がスッと細くなって、前方の通りを睨みつける。その先には、明らかに軍用の全身義体の巨大な体躯の上から、コートと帽子を目深に被った1人の男が仁王立ちしていた。
白竜:「来たか」
武秀:「なぜここにいる……兄貴」
白竜:「理由など知れたこと。我が一族の血統は、強者との闘争に餓えている。出来損ないとして生まれ、里を自ら抜けたお前には分かるまい」(爆笑)
アルヴィラ:兄貴も厨二だったーーー!(笑)
白竜:「……“しもべ”はどうした。誇り高き、我らの戦いに出し惜しみなど許さんぞ」
ハイン:〈同族〉使っていいんですか?
アルヴィラ:え、〈同族〉あったのこいつ!?
RL:だって、二話のゾンビはこいつが出してたんだよ。
リーベ:群狼返しだ(笑)。
RL:それを聞き、武秀は即座に遠吠えする。アオーン。判定してくれ。クライマックス中は支配下にあるとする。
ハイン:えーと、〈自我〉〈同族〉で報酬点も使わせてもらいます。達成値21です。
ミリシア:データは私が作りますね。
RL:といったところで、城の方に移ろう。
ハイン:岩ちゃんは?
RL:出てくるけど、後ほど登場させるよ。
リーベ:さあ城!
RL:リッツガルド城に帰ってきたキミたちだったが、あることに気づく。それは一言、暑さだ。
リッツガルドに帰ってきたアルヴィラたちを、異様な光景が出迎えた。
赤々と燃え盛る城――。
窓という窓は熱波で吹き飛んでおり、そこから時折火柱が上がっている。
思わず眼前を覆うアルヴィラ。
それが自然な燃え広がり方ではないことは、すぐに理解できた。覚えている。これは、そう――。
アルヴィラ:「この熱……親父か!」
リーベ:「城が、燃えている」
RL:我慢すれば中に入れる程度には道が出来てるね。
リーベ:先を走る姫に向かって、「うかつに動くな! 気をつけろ!」
アルヴィラ:「ちんたらしてる場合じゃねーだろ!」
RL:中には城の兵士やミカヅチ部隊がごろごろ転がっているね。
アルヴィラ:「人んちでめちゃくちゃやりやがって。ってか家主が一番暴れやがって!!」(一同笑)
RL:後ろから声。「姫様!?」イザにゃん登場です。
アルヴィラ:「イザナギか。無事だったんだな!」
イザナギ:「姫様……この先には、行かないでくださいまし」
アルヴィラ:「どうした? 何があったんだ」
イザナギ:「私たちなら、平気です。どうか、この先には……どうか、お逃げください」
RL:そのままガクッと崩れ落ちる。息はしている。そしてリッツガルドの兵士たちの中にも、息をしている人が多いことに気づく。
リーベ:イザナギさん、ここでほっといても絶対生きてるからなあ。(爆笑)
RL:うん、《脱出》持ってるしね(笑)。
アルヴィラ:「一体……何が」少しためらう。
ペン:「なぁーに気落ちしてんの〜? いいから行こうよー! 絶対この先つえーやついるからー、あたしとお姉ちゃんでフルボッコ、みたいな?」
リーベ:こいつ、実は悪魔の一族なんじゃないですか。(一同笑)
ペン:「あたしの力、見せつけてあげるからさぁ!」
アルヴィラ:「わけわかんねーことばっかり……」っと、このあたりで何か感覚で伝わってくることはない?
RL:上の方から禍々しい殺気は感じてもいいかな。そして、火が生き物のようにうねりを上げる。
アルヴィラ:「な……これは!?」その不自然な炎の動きで、親父のバサラ能力だと確信する。
RL:そしてよく見ると、その火は、建物自体には直接燃え広がっていないことが分かる。熱波はすごいけど、炎自体はアルヴィラたちに影響しないようだ。クロノが敵だと思ったやつにしか効果がないみたいなね。
アルヴィラ:「親父、戦ってるんだな……。だったらなおのこと、俺が行かなきゃねーじゃねえか!」走り出します。
リーベ:「行くのか。共に参ろう!」
RL:階段を駆け上がると、すぐにホールにたどり着く。ここで
《天変地異》。フィールドが炎に包まれ、〈運動〉の判定をする際、マイナス3の修正を受けるようになります。
リーベ&
アルヴィラ:な、なんだってー!
ホールでは、より強い炎が燃え盛っていた。
どうやら直接影響を受けることはないようだが、息も止まりそうな熱さだけは、容赦なくリーベとアルヴィラの体力を奪っていく。
間違いない。ここが戦場の中心だ――。
その時、一陣の風が吹き抜けた。
RL:炎を掻っ切るような、鋭い風を感じるキミたち。
アルヴィラ:まさか、剣圧か?
RL:いや、高速で動くヴィークルだ。
リーベ:出て来たか、金衛。
RL:「そこまでだ」顔に傷のついた女――
おぱーい。(爆笑)
リーベ:おぱーい言わないでください(笑)。調べたんなら顔ぐらい知ってていいですか?
RL:うん。N◎VA軍ミカヅチ部隊“黒雷”の隊長、飛騨金衛その人だ。「お前たちの墓場は用意してある」
アルヴィラ:「てめーがこんなにめちゃくちゃにしてくれた犯人か」
金衛:「私ではない、が、知る必要もないだろう」
RL:金衛は
《完全偽装》を使用。効果は言わないが、後で分かるよ。
一同:お?
ハイン:なんか、やな予感しかしない(笑)。
アルヴィラ:「わけわかんねーことを! とにかく、てめーも侵入者の一人には変わりねえ! ぶっ潰す!」
金衛:「ほう、やれるものならな。この“疾風”から逃れられると思うなよ」
アルヴィラ:「くっ、なんてプレッシャーだ。……正直、やばいかもしれないな」
ペン:「お姉ちゃんお姉ちゃん」
アルヴィラ:「あ? お前と話してる暇なんてねえ。黙ってろ」
ペン:「もー、ぎゅんぎゅん来てるねっ! 強いー、こんな強い相手にはぁ、つい全力出したくなっちゃうね!」
アルヴィラ:その時、胸元のペンダントから強い光が溢れてくると。「はぁ……ほんとに使えんだろうな、お前」
ペン:「来た来た来たぁ♪ 斬佐の力も合わせて、3人仲良く暴れちゃおう♪」
アルヴィラ:「……期待裏切ったら、承知しねーからな」
ペン:「もっちろん! さあ、その槍のくぼみにあたしをは・め・て☆」
ミリシア:グングニル……。
アルヴィラ:迷ってる時間も惜しい。ペンダントをくぼみにはめる。と同時に、自分の頭の中に何かが流れてくるんだな。
「なんだかわけわかんねーが、行くぞ!」
ペン:「行くよー!!」
ペン&
アルヴィラ:
「卍・解!!!」(ばん・かい)
一同:「…………(空気が止まった後、爆笑)」
(なん・・・だと・・・?)
アルヴィラの持つ一角槍が光に包まれた。
ホールに立ち込める熱波と炎――それを吹き飛ばすほどの閃光がアルヴィラを中心に巻き起こり……。
「なんだ……こいつは!」
飛騨金衛の体は、考えるよりも早く後ろへ跳躍していた。
そして驚愕する。
先ほどまで、自分の立っていた床が吹き飛んでいた。
(この私が――第六感に頼るとはな)
ただの小娘ではない。金衛は、最新鋭の義体“零式”と隠密行動用ヴィークル“疾風”に、意識を深くリンクさせ、目の前の強者を見据えた。
ペン&
アルヴィラ:「
マカブれ! 魔槍グングニル!」(爆笑)
一同:卍解〜〜〜〜〜!!?(爆笑)
RL:説明。こいつは火器管制システムの魔器です。4レベルのアヤカシトループで、一角槍を使った行動はこいつを使ったものとしても扱う。つまり、4レベル分攻撃力、受け値にプラスされるものとする。
リーベ:はぁ、はぁ。アルヴィラが卍解したー……。
アルヴィラ:このRL、ほんとにやりやがった(笑)。
キーハンドアウトを公開するアルヴィラ。
そこにはこう書かれていた。
アルヴィラ用キーハンドアウト
語りかける声がする。誰かがキミを呼ぶ声。しかしその声がキミに届くことはなく、いつも目を覚ます。
キミは今回のアクトで、卍解を会得することだろう。叫べ、「魔槍グングニル」と!
コネ:グングニル(アヤカシ◎) 推奨スート:感情
キミのペンダントは魔器である。一角槍に装着して敵を撃て!