概 要 天羅WARとは
それは運命でなく、宿命でなく
人の力がもたらすもの
そこにふたつの歴史あり
そのふたつが出会うなら
それは有史以来、人類の必然
ジャンル
-
かつて発売された、サイバーパンク時代劇RPG『天羅万象』シリーズ、およびスチームパンク西部劇RPG『テラ:ザ・ガンスリンガー』。
これらをSRS(スタンダードRPGシステム)を基幹とし、クロスオーバー作品として2007年に発売されたのが『天羅WAR』である。
簡単に言えば、和洋折衷の超人戦争ものと言ったあたりだろうか。非常に大味でヒロイックな世界観だが、ビジュアルも分かりやすく、多彩なキャラクターを演じる事が可能となっている。
世界観
-
我々が済む地球と似ているが、どこか異なる惑星『10th‐TERRA』。
この星には、二つの大陸が存在する。北方に位置する『天羅』と、南方の『テラ』である。
『天羅』は日本の戦国時代をモチーフとしており、『テラ』は西部開拓時代のアメリカに酷似した雰囲気を持っている。
両大陸がまったく異なる文化圏として育ったのは、広大すぎる惑星と、『ザ・リング』と呼ばれる赤道の大嵐に阻まれ、これまで接触することが出来なかったことに起因する。
だが、技術の発展と共にある日、一隻のテラの船が天羅を訪れたことにより、隠された歴史が紐解かれ――両大陸は戦乱の渦に巻き込まれることになるのであった……。
ルールブックに記載されている現在の時間軸は、この戦争が強制的に休戦状態となった2076年である。『天使』と呼ばれる第3勢力の登場により、天羅もテラも兵力の7割を失い、戦争を継続することが不可能となってしまったのだ。
いまや、人類共通にして最大の敵となった天使を前に、共闘する者もいれば、徹底抗戦を唱える者もいる。
休戦したとはいえ、未だ冷めやらぬ両大陸の関係。
そして、ゆっくりと惑星を侵略していく天使たち……。
『天羅WAR』は、そんな混乱した時代を生きていくシステムである。
プレイできるキャラクター
-
選べる種族は、基本的に人間(天羅人・テラ人)であるが、特殊な物として、鬼や機械も選択可能。クラス(職業)には膨大なデータが用意されているため、主にそこで差別化を図ることになる。
ただし念頭に置いて頂きたいのは、他のSRS作品と違ってスタートレベルが高く設定されているため、プレイできるキャラクターが基本的に超人であるということである。
前述したが、かなり大味なシステムなので、ゆっくり楽しむようなプレイは敷居が高いかもしれない。
また、D66で決定するライフパス表(出自、経験、邂逅)が用意されているため、世界観から逸脱したキャラクターが生まれる可能性は低いだろう。
ゲームの目的
-
このシステムは「カオスフレア」などのように、あざといくらいのロールプレイ支援システムである。そのためキャラクターを表現する事と、参加者が楽しめる物語を作る事が最大の目的となるだろう。
キャラクターの立ち位置は選択肢が多く群雄割拠だが、最終的には敵を倒すことに特化していると言える。
このシステムにおいてボスキャラとなり得る敵テンプレートは数種類あり、『天使』だけが敵ではない。尖った世界観ではあるが、シナリオの受け皿は割と広いだろう。
シ ステム
-
ゲームを遊ぶ上で必要になるものは、筆記用具、シート類(キャラクターシート、レコードシート、セッションシート)、6面体ダイス(10個くらいはあるといい)、トランプ(2デッキが望ましい)である。
トランプのスートに対応する必要があるため、想定されている参加プレイヤーは4人(以上でも、以下でもなく)。シナリオクラフトも出来るので、ゲームマスターが参加プレイヤーのひとりとなることも可能。
行為判定
-
判定は2D6を使用した上方判定である。
これはSRSに準拠しており、基本的な判定はこれに従って行う。
判定する際には判定値+ダイスの出目+各修正で達成値を出し、対決や情報収集を行う。クリティカルによる決定的成功は発生しないが、ファンブルした場合、達成値は0になってしまう。
なお、戦闘時には『突き返し』というルールがあり、避けと反撃を同時に行えるため、他システムと比較しても条件さえ合っていればリアクション側が極めて有利。これには、このゲームの特徴である、『気合』と呼ばれる修正ポイントが大きな役割を果たしているのだが、詳しくは後述する。
ヒーローポイント
-
このゲームのヒーローポイントは、ロールプレイがそのままキャラクターの力に繋がるというロールプレイ支援システムだ。
- 因縁を上手く表現していた
- 格好よかった
- 感動した
- その場が盛り上がった
- 受けた
エンゼルギアのパトスや、テラ:ザ・ガンスリンガーのパワーチップ、カオスフレアのフレアと同種のものであり、『合気』と呼ばれている。この合気を、前述した『気合』に変換し、ゲームを有利に進めていく。
得られる主な条件は以下の通り。
この他にも、『因縁』と呼ばれる、キャラクター同士や環境への関係性を現したデータによって気合を得ることが可能。
業システム
-
上記の『合気』『気合』『因縁』などを合わせて『業システム』と呼ぶ。
『気合』は強力なヒーローポイントであるが、使用すればするほど、キャラクターに『業』というポイントが溜まっていく。セッション終了時にこの『業』が109を超えているキャラクターは、人間性を失った『修羅』となり、それ以降のセッションで使用することが不可能となる。
類似したものとしてはブレイド・オブ・アルカナの尊厳値や、ダブルクロスの浸食率などがそれに当たる。
経験点
-
セッションを重ねることによって、ゲームマスター、プレイヤーの双方は経験点を得ていく。これはキャラクターの成長に不可欠である。
基本ルールブックのみ使用する場合、1回のセッションでプレイヤーは最大14点+α。ゲームマスターは「プレイヤーの得た経験点の総計÷3(人数)」点獲得できる。「+α」の部分は、シナリオの達成度に応じてゲームマスターが設定するが、目安としてはレベルアップできる程度である場合が多い。
作 成 キャラクターメイキング
-
キャラクター作成には、サンプルキャラクターを使用したクイックスタートと、自由にデータを取捨選択できるコンストラクションがある。
サンプルキャラクターは相当数が用意されており、追加サプリメントまで合わせると58体(基本10+ロストヘブン4+クロッシングポイント44)ものデータが用意されている。
天羅WARはマルチクラス制を採用しており、能力値や取得できる技能が各クラスの組み合わせにより、ある程度決定される。(※全部で66種類のクラスが存在する)
クイックスタート
-
あらかじめ用意されたサンプルキャラクターからデータを書き写し、各設定を書き込むだけのもっとも簡単な作成法。
クロッシングポイントには44体のサンプルキャラクターが掲載されており、選ぶのも一苦労であるため、GMを担当する人はあらかじめいくつかピックアップしておいたほうがいいだろう。
コンストラクション
-
キャラクターデータを1から10まで選択していく作成法。
最初に3つのクラスを選択した上で初期作成用の経験点が配布されるので、それを割り振りながら作成していく。
スタートレベルは最大7レベルである。
自由度は高いが、慣れないと独力で行うのは難しい。
キャラクターの成長
-
キャラクターの成長には経験点を使用する。その利用方法は以下の通り。
- レベルの上昇
- 一般特技の取得
- 能力基本値の上昇
- 常備化ポイントの入手
遊べば遊ぶだけ強力なキャラクターが作れることになるが、ゲームマスターによっては最初からボーナス経験点を配布することもある。
進 行 主なゲームの流れ
-
プレイ時間はおよそ4〜6時間。これは最低限必要な時間と見た方がいい。
ロールプレイ重視なシステムのため、場が盛り上がればそれ以上の時間が掛かることも覚悟したほうがいいだろう。
また、想定されている参加プレイヤーは4人(以上でも、以下でもなく)である。
シナリオ進行
-
シナリオは大抵の場合、起承転結に忠実であり、以下4つのフェイズに分けられる。
- オープニング …参加キャラクターの導入。どのようにしてシナリオに絡んでいくのかが語られる。
- ミドル …イベントや出会いが起きたり、謎や敵の正体などが明かされる。
- クライマックス …シナリオの山場であり、メインとするところ。最終戦闘が起こる。
- エンディング …事件の収束。あるいは個々のキャラクターが最後に格好つける場面
天羅WARは「シーン制」を採用しており、上記のフェイズをさらに細かい、「シーン」と呼ばれる単位で区切って進行していく。これによって、場所や空間、距離などに束縛されず、ストーリーに必要な場面のみにスポットを当ててゲームを進行できるようになっている。
戦闘ルール
-
多くのFEAR製システムと同様、いくつかのプロセスに分けて進行していく。
- セットアッププロセス
- イニシアチブプロセス
- メインプロセス
- クリンナッププロセス
- メジャーアクション
- リアクション
- マイナーアクション
- オートアクション
更に、キャラクターの行動は4種類に分けられており、それぞれに対応した行動が可能。
攻撃方法は白兵攻撃、射撃攻撃、魔法攻撃の3種類に大別される。攻撃方法によって使用する戦闘値が変わり、特殊な防御方法である『突き返し』にもそれぞれに対応した特技が必要である点には注意したい。
キャラクターのHPが0以下になっても、とどめを刺されるまで死ぬことはないが、『羅刹状態』となることで一度だけ復活することが可能。
また、『死亡ゲージ』と呼ばれる項目にチェックを入れると、シナリオ終了時に死亡してしまう代わりに完全復活することができる。これらの宣言はすべてオートアクションである。
つまり、キャラクターは最低でも2回は死ねる、ということになる。
そ の他
-
天羅WARには66もの「クラス」があり、そこには種族や武芸の流派なども含まれる。
初めて遊ぶ場合はデータと世界観に目を通すだけでも大変だと思うので、大別しながら重要部分を解説する。解説文の一部はクロッシングポイントまで含めたものとなっているので注意してもらいたい。
なお、[『〜〜』vs『〜〜』の突き返し] と記述してある場合、前者が敵の攻撃、後者が自分の行う突き返しである。
基本となる4クラス
-
シューター
射撃攻撃を得意とする基本クラス。気合を消費することで射撃攻撃の命中やダメージを上昇できる。射撃vs射撃の突き返しを取得できる。最大レベルは10。
ファイター
白兵攻撃を得意とする基本クラス。気合を消費することで白兵攻撃の命中やダメージを上昇できる。白兵vs白兵の突き返しを取得できる。最大レベルは10。
マジシャン
魔法攻撃を得意とする基本クラス。気合を消費することで魔法攻撃の命中やダメージを上昇できる。魔法vs魔法の突き返しを取得できる。最大レベルは10。
ダイナスト
社会的な力を持っている者を現す基本クラス。気合を消費することで対象の達成値を上昇させる特技を持つ。サポートや情報収集能力がある。最大レベルは10。
-
傀儡(くぐつ)
霊木から作られた人形。消費した気合分、対象の達成値を上昇させる特技を持つ。基本的にサポートタイプ。
オートマータ、イモータル、金剛機、サムライ、ダークハーフ、蟲使い、ル=ティラエ、妖、人駒、《封術》を取得した忍者とは重複不可。最大レベルは10。
ル=ティラエ
『10th‐TERRA』に古くから住むオニやオーガ。あらゆる攻撃vs魔法の突き返し(4レベル)を取得できる。魔法攻撃を得意とする。
オートマータ、傀儡、人駒とは重複不可。最大レベルは10。
イモータル
かつて『10th‐TERRA』にやってきた『貴族』に関連する者。戦闘不能から復活する特技を持つ。自身の能力を底上げする特技が多い。
妖、オートマータ、傀儡、金剛機、ダークハーフ、人駒とは重複不可。最大レベルは10。
オートマータ
霊素機関で動くアンドロイド。霊素兵器という専用装備を扱える他に、機甲具(3レベル)、金剛機装備(5レベル)、ヨロイ装備(10レベル)も使用できる。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
傀儡、金剛機、ル=ティラエ、人駒、妖、ダークハーフ、イモータル、人形使いとは重複不可。最大レベルは10。
金剛機
小型のヨロイに魂を封じた『金剛機』。金剛機装備という専用装備を扱える他に、機甲具(2レベル)が使用できる。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
イモータル、オートマータ、傀儡、機面ヨロイ乗り、サムライ、ダークハーフ、ヨロイ乗り、妖、人駒、《封術》を取得した忍者とは重複不可。最大レベルは4。
ダークハーフ
妖魔と人間のハーフ。単体の対象を戦闘不能から復活させる特技を持つ。種別:式、ダーク、天使の相手に強い。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
イモータル、オートマータ、傀儡、金剛機、妖、人駒とは重複不可。最大レベルは10。
妖
妖精や怪異、正体不明のもの。戦闘不能から復活する特技を持つ。自身の能力を底上げしたり、サポートができる万能型。
イモータル、オートマータ、傀儡、金剛機、サムライ、ダークハーフ、人駒、《封術》を取得した忍者とは重複不可。最大レベルは10。
人駒
遺伝子工学とクローニングによって生み出された生体コンピュータ。人駒装備という専用装備を扱える。隠密が得意な万能型。
イモータル、オートマータ、傀儡、金剛機、ダークハーフ、ル=ティラエ、ヨロイ乗り、妖とは重複不可。最大レベルは10。
-
サムライ
『式』を体に埋め込んだ超人。射撃vs白兵の突き返し(3レベル)を取得できる。白兵、射撃攻撃の両方に対応しているが、白兵攻撃寄り。
傀儡、金剛機、《封術》を取得した忍者とは重複不可。最大レベルは10。
忍者
シノビを現すクラス。小技の多い万能型。
《封術》を取得した場合、傀儡、金剛機、サムライ、妖とは重複不可。最大レベルは10。
機人
人体の一部、あるいは全身に機械を入れた者。機甲具という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
重複不可はなし。最大レベルは4。
呪禁道士
『式』を体に刻み込んだ、古神道の使い手。魔法vs魔法の突き返し(3レベル)を取得できる。鬼神という専用装備を扱える。
サムライ、傀儡、金剛機、妖、《封術》を取得した忍者とは重複不可。最大レベルは4。
-
陰陽師
『式』を扱う芸術家。魔法vs魔法の突き返し(7レベル)を取得できる。式札という装備を常備化できる。魔法攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
ヨロイ乗り
『ヨロイ』という巨大ロボットに乗れる少年少女。ヨロイ装備という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃寄りだが万能型。
金剛機とは重複不可。最大レベルは10。
ロケットレンジャー
対天羅の切り札、ロケットレンジャーズの一員。白兵か射撃vsロケットレンジャー装備による突き返し(6レベル)を取得できる。ロケットレンジャー装備という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
重複不可はなし。最大レベルは10。
機甲猟兵
巨大な武器を扱える歩兵。対機甲装備という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
重複不可はなし。最大レベルは4。
機面ヨロイ乗り
大人でも扱える『機面ヨロイ』というロボットの乗り手。ヨロイ装備という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
金剛機とは重複不可。最大レベルは10。
蟲使い
人体に寄生する『蟲』の使い手。白兵か射撃vs射撃(蟲)による突き返し(4レベル)、魔法vs射撃(蟲)による突き返し(7レベル)を取得できる。蟲という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
金剛機とは重複不可。最大レベルは10。
ロステクエンジニア
『ロステク』という遺産の使い手。ロステク装備という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
重複不可はなし。最大レベルは4。
ディーヴァ
歌劇団の一員。ディーヴァ装備という専用装備を扱える。魔法攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
スチームライダー
車両兵器の乗り手。スチームギアという専用装備を扱える。射撃攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは4。
パラディン
異端審問官。スチームナイト装備という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
重複不可はなし。最大レベルは10。
陸皇騎兵
車両型『金剛機』の乗り手。陸皇機という専用装備の他、ヨロイ装備の一部を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
重複不可はなし。最大レベルは4。
人形使い
『機面金剛機』の使い手。木偶人形という専用装備を扱える。白兵、射撃攻撃の両方に対応している。
金剛機、オートマータ、人駒とは重複不可。最大レベルは4。
-
サモナー
悪魔召喚師。魔法攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
スチームメイジ
蒸気文明から生まれた魔術師。魔法攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
プリーチャー
神教の聖職者。消費した気合分のダメージ軽減ができる。サポート、および回復が得意。
重複不可はなし。最大レベルは10。
アーミー
軍人。小技の効いた特技を使える。
重複不可はなし。最大レベルは4。
-
武芸者
武芸を身につけた兵法者。白兵攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
法師
仏教の聖職者。消費した気合分のダメージ軽減ができる。魔法攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
神宮家
天羅の支配者『神宮家』の関係者。サポート、および魔法攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
傀儡師
『傀儡』の使い手。妨害が得意。
重複不可はなし。最大レベルは4。
珠兵
珠銃器の使い手。射撃攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
-
ガンスリンガー
銃の使い手。白兵vs射撃(銃/SA)による突き返し(3レベル)を取得できる。射撃攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
軍師
指揮官を表すクラス。サポートを得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
サルーンガール
荒れた心を慰める者を表すクラス。消費した気合分、対象が与えるダメージを上昇させる特技をもつ。サポートを得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
シャーマン
精霊使い。魔法攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
ボーイズ&ガールズ
子供たちを表すクラス。消費した気合分、対象の達成値を上昇させる特技を持つ。サポートを得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
アウトロー
自由を貫く人々。射撃攻撃を得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは10。
エクスプローラー
探検家。移動に関する特技が多い。
重複不可はなし。最大レベルは10。
ギャンブラー
賭博を生業とする人々。隠密が得意。
重複不可はなし。最大レベルは10。
プライベートアイ
私立諮問探偵。妨害が得意。
重複不可はなし。最大レベルは10。
ライター
記者や作家。サポートが得意。
重複不可はなし。最大レベルは4。
マリアッチ
大道芸人。サポート、および魔法攻撃が得意。
重複不可はなし。最大レベルは10。
ドラグーン
馬などの乗り物使い。騎乗攻撃が得意。
重複不可はなし。最大レベルは4。
バスタードシード
『貴族の種』を食べた者。様々な効果の特技があるが、取得できるのは1種類のみ。
重複不可はなし。最大レベルは10。
バトラー
執事などの補佐役。万能型。
重複不可はなし。最大レベルは4。
-
流派:是楴流
鬼の武術。白兵、射撃、魔法vs鳴輝剣による突き返し(6レベル)を取得できる。
ル=ティラエでなければ取得できない。最大レベルは10。
流派:千手観音拳
先の先を取る攻性流派。素手、および種別:棍の武器を使いこなす。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:秘禅無想流
一撃ですべてを決することを極意とする流派。両手持ちの武器を使いこなす。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:ボクシング
スポーツの王者とされる拳闘の体系。同一エンゲージからの白兵、射撃、魔法vs【命中値】を使った突き返し(8レベル)を取得できる。
重複不可はなし。最大レベルは10。
流派:龍虎一天流
二刀流が得意な剣術。2本の武器を使いこなす。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:クンフー
テラに古くから伝わる武術。素手、および種別:棍の武器を使いこなす。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:フェンシング
テラに古くから伝わる剣術。受け流しを得意とする。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:不動明王拳
後の先に重きを置く拳法。同一エンゲージからの白兵vs素手による突き返しを持つ。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:真到既空流
居合いを極意とする剣術。同一エンゲージからの白兵vs剣による突き返しを持つ。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:閃衝流
刺突を極意とする剣術。種別:剣の武器を使いこなす。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:スナイピング
狙撃兵の能力を表すクラス。同一エンゲージの対象に攻撃できない武器を使いこなす。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:軍荼利明王拳
山岳修行で悟りを得る拳法。射撃vs白兵(棍)の突き返し(2レベル)を取得できる。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:孔雀明王拳
蹴り技を得意とする拳法。同一エンゲージからの白兵、射撃vs素手による突き返し(2レベル)を取得できる。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:成山槍術
僧兵などに愛される古流槍術。槍を使いこなす。
重複不可はなし。最大レベルは4。
流派:汀流射撃術
手裏剣などの投擲武器に秀でた武術。白兵、魔法vs射撃(投擲)による突き返し(3レベル)を取得できる。
重複不可はなし。最大レベルは4。
既刊
-
現在サポートされているルールブック、サプリメントは以下の通り。
書名 :天羅WAR
定価 :本体3600円+税
発行元 :株式会社エンターブレイン
著者 :井上純弌/F.E.A.R.
鬼才、井上純弌のデビュー作『天羅万象』が生まれてから10年。さらに、『天羅万象・零』から7年、『テラ:ザ・ガンスリンガー』から6年……そして、今。再びあの無限の荒野が冒険の舞台となる時がきた! 『天羅』と『テラ』がクロスオーバーし、新たな進化を遂げたハイパーアクションRPGがここに登場する。
天羅シリーズならではのロールプレイを加速するシステムはそのままに、基本システムにスタンダードRPG システムを採用。よりわかりやすいシステムになりながらも、“気合” の飛び交う熱いロールプレイを実現している。
書名 :天羅WAR サプリメント ロストヘブン
定価 :本体2800円+税
発行元 :株式会社エンターブレイン
著者 :井上純弌/F.E.A.R.
天羅WAR 初のサプリメントついに登場!
天羅とテラガ共存する最もホットな自由都市「ロストヘブン」を舞台に、知略と陰謀、そして野心渦巻くこの街でいったいどんな冒険が起こるのか?
好評の”シナリオクラフト”、豊富な追加テンプレート、追加データで、誰も見たことがない天羅・テラの新たな世界が広がる!
天使降臨から2年、第二次南北戦争が唐突に終了してから2年。天羅とテラ、ふたつの文明は奇妙に入り交じり、ひとつの自由都市を生み出した。“ロストヘブン”。それはどちらの政府にも属さず、どちらの民をも受け入れる自由と開放の街だ。この街にはあらゆる人々、あらゆる物語が集まってくる。そう、キミだけの物語がそこから始まるのだ。スタンダードRPGシステムの第二弾として登場した『天羅WAR』。そのサプリメント第一弾が、この『ロストヘブン』だ。本書では、さまざまな要素が追加される。12種類の追加クラス、キャラクターの幅を大きく広げる48種類のハンドアウトテンプレート、気軽にセッションを楽しむための新ルール、シナリオクラフトなどが満載だ。世界一過激な物語は、さらに加速する。
書名 :天羅WAR サプリメント クロッシングポイント
定価 :本体2800円+税
発行元 :株式会社エンターブレイン
著者 :井上純弌/F.E.A.R.
『クロッシングポイント』は『天羅WAR』のサプリメントである。本書では、今まで『天羅万象・零』『テラ:ザ・ガンスリンガー』に収録されていたものを中心に、『天羅WAR』のデータとして再定義されたサンプルキャラクターが44体掲載されている。
さらに、それらサンプルキャラクターたちが持つ新たな追加クラスを13種類掲載。また、既存の16種類のクラスも10レベルまで拡張。追加特技、追加装備、ハンドアウトテンプレートなどのデータも掲載されている。また、過去の時代で遊ぶためのヒストリカルプレイについても解説されている。
感 想
背景設定を理解しながら遊ぶと、非常に生き生きとしたキャラクターで遊ぶことができます。
ルール面はSRSを利用しているので、他のFEAR系システムに親しんでいれば類似点が多いことに気付きます。業システムやら、敵役である『天使』が加護を使って来たりとか、まさにオールスターな内容ですね。
悪く言えばいいとこどりでゴテゴテした印象を受けますが、遊んでみると意外とマッチしているんですねこれが。不思議。
ロールプレイ支援システムの『合気』の受け渡しは、渋るよりもバシバシやったほうが面白かったです。そんでクライマックスでは、もりっと達成値ガン上げの差分値追加か、命中させてからのダメージガン上げで早期決着を狙いましょう。じゃないと死にます。
非常にヒロイックで大味なシステムです。超人プレイが好きな方はお試しあれ。