リサーチ1 ――伝説のババア――


シーンプレイヤー:リーベ/タロット:カタナ(正)

RL:これからリサーチに入るが、リーベはどう動く? ぶっちゃけ、その行動次第でルートさせようかなと。

リーベ:偽ヴィラの行き先を調べたいです。〈社会:ストリート〉で19。

RL:偽ヴィラの行き先ね。端的に言うぞ、「アルヴィラを殺しに向かってる」


アルヴィラ:パチクリ。

ハイン:四面楚歌。


リーベ:じゃあ、ストリートから聞き込みします。路地裏の、なんでも知ってるという情報屋を。

ババア:なんでも、姫様を殺しに行くとか言ってたねえ

アルヴィラ:おばちゃーーーん!!!?(爆笑)

リーベ:このババアは、リッツガルド公国では“伝説のババア”と言われている。なんでも「棺桶」相当のゴミ箱に暮らしているという伝説っぷりだ(爆笑)。


晴海:身長3mほどの婆さん。

アルヴィラ:(渋い声で)お前のようなババアがいるか。


リーベ:「バ、ババア! その話、本当なのか!?」

ババア:「ああ、十中八九間違いないねえ」(一同笑)

リーベ:「う、嘘だと言ってくれ」

ババア:「あたしが嘘だと言って、なんの信用になるって言うんだいぃ? あたしがついた嘘で、誰が救われるってぇぇ? 救いなんてない。お前も、お前も、お前もぉぉ!」(爆笑)

リーベ:「ぐ、ぐうううう!」

RL:人差し指をつきつけ、空間がぐにゃあああ〜っと歪む。

ババア:「そしてあたしはエキストラ!!」(一同笑)

リーベ:「し、信じるしかない。こいつは“伝説のババア”」

ババア:「お前はどうする!? 血を分けた妹か、一晩を共にした女かぁ!」

一同:なんでそこまで知ってるババアあああああ!(爆笑)

ババア:「エキストラの戯言じゃ!」

リーベ:よろりと、立ち上がれずに、地を這って行く。

一同:ぐにゃああああ。

リーベ:「に、偽ヴィラ。必ず、お前を……連れ戻してやる。やめろ、そんなことはいけないー……!」(一同笑)

RL:リーベの足は重く……体に何かがまとわりつくような重圧がのしかかっている。そう、土門がまとわりついていた――!(爆笑)

晴海:なんか混乱してきたな(笑)。

リーベ:「俺は……兄貴を背負ってでも行く……!」

RL:(笑いながら)シーンを終了するよ。



舞台裏



晴海:やっぱりマニピュレーターを調べておいた方がいいんだろうなあ。舞台裏でマイナーはOK?

RL:ものによるけど、あまりにも不自然じゃなきゃいいよ。舞台裏で〈龍の一族〉使いまくる魔王もいるし(一同笑)。

晴海:ネイキッドを使用して〈コネ:マニピュレーター〉で判定。アサシンのボーナスが入って、更に報酬点も使用する。18。


“マニピュレーター”
・マーダーインクの刺客。経歴不明で任務の時だけ姿を見せる。いつからいるのか仲間にも分からない。最近はN◎VAで晴海次郎と交戦したそうだ。自分を模した手製の人型爆弾を武器としているらしい。
・関係が悪化するカーライルへケント・ブルースが送り込んだエージェント。
・彼は作られた存在である。“エンリル・チルドレン”とも呼ばれている。カゲムシャとして定められた人生を歩んできたが、“宿主”は現在死亡しており、この世にいない。その代わりとして、彼はあらゆる人の真似をして生きていくことに己の個性を見出そうとしていた。


晴海:こいつが生きてたら面白いことになってたんだろうなあ。偽晴海がリッツガルドに現れてただいまーとか。

RL:とっておきの技も持ってたんだけどね(笑)。

晴海:やられっぱなしは性に合わなかったんだ。

RL:次はハインリヒだビラ。

ハイン:エアハルトを調べちゃおうかな……。〈社会:ヴィル・ヌーヴ〉〈社会:企業〉〈ホットライン〉で達成値21です。


エアハルト・ヴィルヘルム
・ドイツ代表ハインリヒ・ヴィルヘルムの父親。一年前より生死不明とされていたが、数日前より公の場に姿を現し始めた。
・彼は同じ円卓の者に襲撃され、手傷を負った。魔剣デュランダルという武器に受けた傷は治療困難で、軌道のコロニーへ戻り、長い時間を掛けて療養していたようだ。


アルヴィラ:どっかで聞いたことある名前が出て来たな(笑)。

RL:黒の剣に傷つけられたから治療に時間が掛かったんですねえ。


・彼は日本人であり、日本軍の呪術機関、黄泉千五百軍に所属していた。階級は大佐。エアハルトという名は偽名であり、ドイツの州知事の娘に取り入った際、日本名を捨てている。


一同:はあ!?

アルヴィラ:大佐ってなんかあったっけ?

RL:いやいや、大佐って――つえーじゃん(爆笑)。あの直江蔵人先生でさえ、ただの戦闘員だってのに。

リーベ:周防景昌と同じ階級ですね。

RL:それ以上は彼の思惑について調べてくれ。次はアルヴィラだビラ。

アルヴィラ:スミソニアン調べるわ。〈社会:ストリート〉で15。


“要塞都市”スミソニアン
・正式名称はスミソニアン大統領特別区。大統領権限による独立都市で、実質上、都市全体が大統領の私有地だ。
・難攻不落の警備を誇る。通常の手段では侵入不可能だが、エアハルトが侵入可能にしている。ただしエリアはホワイト。







リサーチ2 ――2人のタイム・ストリーム――


シーンプレイヤー:ハインリヒ/タロット:クロマク(正)


 そこはリッツガルドの応接間。
“元”ドイツ代表、ハインリヒ・ヴィルヘルムが入室し、ゆったりと腰を下ろす。向かいに座るのは、まだ顔にあどけなさの残る少女――アルヴィラ・ミティアローザ・フォン・リッツガルド。

「遠いところ、御足労頂きありがとうございます」
「父上が御迷惑を――」

 最初に出会った頃から、互いに大きく環境は変化していた。思い返してみると、こうして向かい合ったことなどあっただろうか――。

 だが、考えている間などない。
 新たな“騒動”が、二人を待ち構えていた。



アルヴィラ:「お強いんですのね」 この国では最上級の褒め言葉だ(一同笑)。

ハイン:「あなたの父上には負けますよ」

アルヴィラ:周りにいる部下たちを下がらせる。「これからハインリヒ殿と話があります」

部下:「やだ」

アルヴィラ:下がれっつってんだよ!?(爆笑)


晴海:なんかいたくポンコツな部下がいたな。

リーベ:割れたステンドグラスにおっぱい描こうとした奴ですよきっと。


部下:「もっときつく言ってください」(爆笑)

アルヴィラ:「で・な・さ・い」 思いっきり蹴り飛ばしてドアの向こうに押し出すぞ。あ、〈白兵〉だけで蹴っても差分値入るからよろしく。

RL:「ありがとうございます!」 と兵士は飛んで行った(一同笑)。

アルヴィラ:はぁー、とため息をついて、「父親に限らず、この国はあんなんばっかだから、まあ、慣れたよ」 ペルソナをレッガーに戻す。「そっちの奴らは、まともそうで羨ましいぜ」

RL:奴らのメンタルは豆腐だぞ(爆笑)。

ハイン:「こっちはこっちで、似たようなものさ。ミリシアの姿も最近見えないし」

アルヴィラ:うちの研究所に出向してたんだっけか。「そっちに戻ってたんじゃねえの?」

ハイン:「休暇を取らせたはいいが、元フランス州知事のシャルル・バルバトールに誘われて、どこかに行ったみたいでな」

アルヴィラ:「フランス代表……ジャンの兄貴とか言ってたか。俺はあまり知らねえが」

ハイン:「まあ、深く知る必要はないだろう。君が毛嫌いしているあの土門君と同じ類の人間だよ、彼は」

アルヴィラ:「ああ、なんとなく理解した……あんたも大変なんだな」 苦笑いの沈黙が流れつつ、「いつまでもこんな話しててもしょうがねえ。本題に入るぞ」

RL:ちなみにエアハルトからはスミソニアンへの通行許可証みたいなものを用意してもらってる。

アルヴィラ:「北米に行くって話は聞いてるぜ」 情報収集で調べたしな。「要するに、殴り込みに変わらねえってことだろ? しかし、正規ルートで行くなら武装解除は免れねえわけだが」

ハイン:「確かに。姫様に守っていただく以上、丸裸にされるのは避けたいところだ」

アルヴィラ:「別に、拳一本でも戦えなくはないけどな。武器があった方がやりやすいのは確かだ」

ハイン:「さて、どうしましょうかね。一応現地へはアルバートがついてきてくれることになっているのだが……。そういえば、例の執事は?」

アルヴィラ:「晴海のことか」 執事って言われてもピンとこねえな。 「あれは、いや、なんだ――帰ってきてねえよ。報告は来てるんだがな。N◎VAの方で小競り合いしてるらしいぜ」


晴海:2,3日前からプツンと連絡は途絶えております。

リーベ:ただいまマニピュレーターと戦闘――プツン。

晴海:そんなリアルタイムでやってたのか(一同笑)。

RL:ツイッターみたいな。

アルヴィラ:マニピュレーターなう(爆笑)。

晴海:《不可知》なう。爆死なう(爆笑)。


アルヴィラ:「まあ、俺にもあいつのことはよくわかんねーからな。手が離せねえか、あるいはストリートのどこかでおっ死んでるか――あいつに限ってはそれはないか」

ハイン:「信頼ができる部下がいて、羨ましいな」

アルヴィラ:「それにしても、あんたの親父さんは何考えてるんだかなー。いくら聖遺物絡みとはいえ、こんな時期に北米へ殴り込みとはな」

ハイン:「父上の考えてることは、私にも計りかねるところがあるからな」

アルヴィラ:「恐らくはうちの親父と似たようなもんなんだろうけどな。何を考えてるんだか、はっきり分かりゃしねえ」 と雑談しながら下調べを続けよう。


ハイン:さて、何を調べましょうか。

アルヴィラ:スミソニアンの情報をもう少しいっときたいかなあ。正面切って切符使うのは怖い。

ハイン:なら〈盾の乙女〉。ハートを渡すので調べてください。

アルヴィラ:〈社会:ストリート〉で報酬点も使って20。

RL:スミソニアンの隠し通路のアドレスを入手。これによって、ちょっとだけ危機を回避できるようになった。よかったね。割らずに向かってたら社会戦+αが発生していた。

アルヴィラ:そんな情報をハインにも伝えよう。

ハイン:「見つかったら見つかったで、姫様がなんとかしてくれたのでしょう?」にやりと笑って。

アルヴィラ:「ったく、簡単に言ってくれるなよな……。まあ、どう動いたらいいのか指示は頼みますよ、州知事さん」

ハイン:「“元”ですけどね」

アルヴィラ:「おっと、そうだったな。“総司令官殿”」 シーンを終了する前に、スミソニアンの聖遺物について調べよう。〈社会:ストリート〉で15。


スミソニアンの聖遺物
・ケント・ブルースの財宝の中でも、貴重なものであるとされる。正体は不明。
・トライアンフ製のウォーカーであるらしい。
・“スレイプニル”と呼ばれている。


アルヴィラ:「さて――下準備も終わった。そろそろ行きますか」

ハイン:「ああ、そうだな」 バサっとマントを羽織り、こちらも席を立つ。

アルヴィラ:「まったく。あの親父は脳筋のくせして、よくこんな仕事をやってられたもんだぜ」

ハイン:内心、頭が回る方がめんどくさいと思うよ、と呟いておいてシーンを切ります。



舞台裏



晴海:ケント・ブルースについて調べる。〈社会:ストリート〉で13。報酬点を2点使って15。


ケント・ブルース
・支持率は高いが、犯罪結社や闇マーケットとの癒着が噂される。ヴィル・ヌーヴとは比較的友好な関係を築いているようだ。
・カーライル・シンジゲートとの関係が悪化しつつあり、独自の私兵組織を集めようとしている。荒唐無稽な噂だが、それはアヤカシだという。また、活発な動きを見せ始めたマーダーインクの動きを探るため“マニピュレーター”というカゲムシャを偵察に送り込んでいる。


RL:晴海にはもう必要のない情報かな。マニマニ死んじゃったし。行ってしまったのだ、概念世界へな。

リーベ:偽ヴィラについて調べます。〈コネ:偽ヴィラ〉で、レシピエント使用。ハートの3出して24(一同笑)。


偽ヴィラ
・アルヴィラそっくりのマネキン。かつてリヒャルトという人物がリッツガルドを乗っ取ろうとした際に利用されている。
・彼女は世間知らずである。最近リーベと言う青年と出会い、世界のあらゆる物に新鮮さを感じて日々を生きているが、同時に自らの出生に関わる不安も感じているようだ。
・彼女は作られた存在である。“エンリル・チルドレン”とも呼ばれている。


RL:そう、つまりマニピュレーターと偽ヴィラは――義兄弟(一同笑)。

一同:ででーん。

リーベ:な、なんだってー! ということはマニピュレーターとリーベは?

RL:――義兄弟(一同笑)。

一同:ででーん。

リーベ:な、なんだってー! じゃあマニピュレーターと土門は?

RL:――赤の他人(爆笑)。






リサーチ3 ――竜の試練――


シーンプレイヤー:晴海/タロット:カゲムシャ(逆)


RL:タロットはカゲムシャの逆位置……(笑)。

リーベ:晴海と思ったらー?

晴海:(ビリビリ)晴海だよ!(一同笑)


RL:まず情報収集してもらった方がいいかな。

晴海:そうだね。ディクショナリを起動。〈社会:テクノロジー〉で21。


“エンリル・チルドレン”
・他国の侵略用に、その国の重鎮となり替わることを目的として作られた存在。クローン技術を元に生み出された戦略兵器である。
・非常に高度な技術であり、普通のタタラで施行できるものではない。そのタタラも所在不明とされており、現在は失われた技術となっているが、なおも実験施設がヴィル・ヌーヴのどこかにあるそうだ。
・偽ヴィラ、マニピュレーター、そしてリーベはこの実験施設で生まれたカゲムシャである。


RL:といったところで、特に提案なければ、傷を癒すシーンでも設けようかと思ってたけど。

晴海:それはいいや。ケント・ブルースの前に包帯グルグル巻きにして出ていこう。

ケント:「大層な姿だな。晴海次郎君。いや――“サーフェイス”と言った方がよろしいか。傷の方はいいのかね」

晴海:「これから大仕事なんでしょう。これぐらいの傷で立っていられなくなるほど、やわじゃありませんよ」

ケント:「頼もしいことだ。では、その包帯の意味は?」

晴海:「さあ、なんでしょう。(おどけた風に)威圧みたいなものですかね」

ケント:「くく……意外と俗物なのだな、君も。だが、嫌いではない」

晴海:「いえいえ、大統領ほどではありませんよ。……そろそろ教えていただけませんかね。リッツガルドの一介の執事である私を、わざわざ《買収》してまで」

ケント:「なに、大したことではない。君の前でいうのもなんだが、『いい駒になる』 そう感じたまでだ」

晴海:「なるほど。雇われる身としては光栄至極」

ケント:「それに、わずかだが君の心も覗かせてもらった。戦いたいと思っているのだろう? ――あの小娘と」

晴海:「くくく……さすがは大統領閣下! そのご慧眼、恐れ入ります!」

RL:大統領も笑みを浮かべ、身震いしながら羽をバッサー――じゃねえよ!

一同:どっちだよ!(笑)

RL:いかん、大統領はかっこよくいくんだ。

晴海:こっちは気が狂ったように大笑いし始める。


 男たちは笑う。

 無邪気に――。
 そして凶悪に――。



晴海:「では、御用向きがありましたら――」と言ってそこを出て行こうか。

ケント:「待ちたまえ。君に、任務を与えよう」 電脳のアドレスを渡す。「ここに向かいたまえ」

晴海:「要塞都市――?」

ケント:「そこには私の宝物庫がある。不届きな輩がやって来るとの情報が入ったものでな」

晴海:「ふふ、なるほど。さしずめ私は黄金を守るグリフォンといったところですか」

ケント:「ちょうどいい機会だ。そこで君の忠誠心とやらを確かめさせてもらおうか」

晴海:「竜の逆鱗に触れると知って、なおそこに挑む。その者は――猛者と言うよりも愚か者ですね」

アルヴィラ:うるさいよばかーー!(笑)

ケント:「ああ、鼠退治といこうじゃないか」

晴海:「かしこまりました。鼠の首は、必要でしょうか

ケント:要らぬ。燃やしてしまえ

晴海:スッと礼をしてその場を去ろう。



舞台裏



ハイン:ケント・ブルースを調べます。〈コネ:ケント・ブルース〉で15。報酬点も払って18まで。

RL:それならアストラル方面の情報も出てくるね。


ケント・ブルース
・“災厄”以前より生きる古きアヤカシ。ST☆Rの魔王をも凌駕する最強の竜。
・要塞都市スミソニアンはケント・ブルースの所有する巨大な狩場である。
・新たな力を手にするための儀式を研究しているらしい。“聖遺物”という強力な物品を入手したためだという噂だ。


アルヴィラ:スレイプニルいきたいけど、技能が合わないなあ。報酬点使えば無理やり出せるんだけど。

ハイン:それはやめておいたほうがいいですよ。お金はここぞという情報以外、なるべく残しておかないと、社会戦の可能性もありますし。

リーベ:目標値28の情報とかあるかもしれませんからねえ(笑)。

アルヴィラ:グングニルに〈名声〉使っていい?

RL:いいよ。

アルヴィラ:達成値は15。2レベルでコネを入手しとく。

リーベ:アルヴィラの動向を調べたい。〈社会:ストリート〉で達成値は12。

アルヴィラ:対抗して回しておく。

リーベ:これからスミソニアンへ殴り込みに行こうとしている、と。ハインリヒも一緒だと分かっていいんですか?

RL:バディ組んでるからね。分かるよ。続いてこちらの番。ゲストが〈社会:ヴィル・ヌーヴ〉で13。アルヴィラのアドレスを入手しようとする。

ハイン:これはどう考えても偽ヴィラ。

アルヴィラ:制御値は抜けたか。なら〈社会:リッツガルド〉でリアクションして13。動向は隠しておく。






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