リサーチ13 ――かみ合わない、バディ――


シーンプレイヤー:アルヴィラ/タロット:アラシ(逆)

RL:エアハルトの思惑を知りたいんだよね? ならそういうシーンにしようか。

アルヴィラ:とりあえず、“ソラナギ”の事は言えないけど、ケントがやろうとしてる儀式については言えるよな。

ハイン:ソラナギの単語は出さないんですか。

アルヴィラ:うん、出さない。

ハイン:PL発言すると教えて欲しいですけど。

アルヴィラ:教えない。これはさすがに言えないわ。

ハイン:了解しました。RL、経験点使って〈社会:アストラル〉を取得して、ケントの儀式について調べます。達成値21。

RL:“ソラナギ”まで知れたね。

リーベ:自分には教えないでください!

晴海:教えてやろうか? ソから始まる素敵な4文字、ソラマメ!(爆笑)


RL:このシーンは自動登場でいいよ。舞台はヴィル・ヌーヴに戻ってきた一行といったあたり。

アルヴィラ:「さて、戻ってきたはいいが、大統領さんはどうでるかね。ハイン」

ハイン:「噂通り、竜の姿かも――なんてことはないと思いますけど」

晴海:「ははは。まさかそんな」

ハイン:「それにしても、今回の父上の考えは一体……」

アルヴィラ:「スレイプニル、そしてグングニルを集めて、何をしたいんだかな」

ハイン:「気にするほどのことではないと思うのだが……少なくとも、ケント・ブルースが所持しているよりは安全だろう」

アルヴィラ:〈コネ:クロノ〉で判定する。「そういえば、なんだっけかな……」過去に親父からそんな話を聞いたような気がする。


RL:忘れてたのか。鳥頭だなアルヴィラ。

晴海:バーカバーカ(一同笑)。

リーベ:3歩歩くと忘れちゃうんですよ。

RL:子守唄代わりに聞かされていた(一同笑)。

クロノ:「よく聞けアルヴィラ。これがエアハルトの思惑だ……」(爆笑)


アルヴィラ:俺が幼かった頃、戦友の話を聞かせてくれたのかもしれない。

RL:そうか、じゃあ心温まるハートウォーミングストーリーを聞かせよう(一同笑)。


エアハルトの思惑
 彼は当初、聖遺物の復活を目論む日本軍によって、リッツガルドの地下に眠る “ソラナギ” と言われるエネルギーの奪取を命じられていた。そしてドイツ代表の娘と政略結婚を果たし、子を儲けるが、クロノ王との交流や、彼を心から愛する妻、娘と暮らす日常、その長い時が彼の判断を迷わせ始めた。彼は御霊を切り、ヴィル・ヌーヴを守る守護者として生きる道を決意する。
 もっとも、その口の悪さと外見から、真意を知る者はいない。


一同:ほんとにハートフルだったああ!?(爆笑)

RL:最後にこの情報割れてよかったね。最初に調べたら大参事だった(爆笑)。

クロノ:「あいつは馬鹿で不器用な男だが、いい目をしていた……」

アルヴィラ:俺子供の時に“ソラナギ”って聞かされていたのか!?

RL:いや、そこはあの項目でしか分からないよ。「新エネルギーの奪取」とかそういう風に翻訳される。この項目には、「エアハルトは味方だよ」っていう意図しかない(笑)。


アルヴィラ:「エアハルトは、親父の戦友でもあったそうだ。……ま、ジジイの感傷話だからどこまで信じられるかはわかんねーけどな」

ハイン:もう一度確認しますけど、“ソラナギ”については言ってくれないんですよね。

アルヴィラ:ああ、言わない。

ハイン:分かりました。「そうですか……」と、自分の父親の情報については特に何も言わず、曖昧な笑顔で退場していきます。「全部、言ってくれないんですね……」

晴海:後ろからアルヴィラに尋ねる。「どうします? 恐らく、知られましたよ」

アルヴィラ:「だからといって、こっちが言える事は何もねえよ。そもそもだ、俺たちが知れた情報だ。あのハインに割れないはずはない。遅かれ早かれ、あいつは気付いてただろうさ」

晴海:「でしょうね」

アルヴィラ:「だが――俺には言えなかった。巻き込むのが申し訳ねえとかそういうんじゃねえが……」

晴海:肩をすくめる。「知らないほうが幸せだったんでしょうかね」

アルヴィラ:「さあな、それこそ“神のみぞ知る”ってやつさ」

ハイン:ふうむ、やはりミリシアは必要かあ……。






リサーチ14 ――壁が開くとそこは――


シーンプレイヤー:リーベ/タロット:カゼ(正)

リーベ:偽ヴィラは自分がエンリル・チルドレンだと気付いてるんですか?

RL:彼女の場合は、本能的にそうだと認識している。

リーベ:場所としては、その……。

RL:(きっぱりと)リッツガルドの、地下です!

リーベ:え?

一同:え?(爆笑)

RL:(情報項目を読み上げる)「なおも実験施設がヴィル・ヌーヴのどこかにあるそうだ」 リーベと偽ヴィラは一緒にその施設を見学している。

リーベ:はい(笑)。

偽ヴィラ:「ここがー、オラたちの生まれた施設だ」

リーベ:「生まれた施設?」 改めて偽ヴィラの口からエンリル・チルドレンについて聞きだす〈交渉〉。キーカードを使って、21。

RL:では、偽ヴィラに実際に案内されながら、その事実を知るリーベ。

リーベ:それを聞いて、自分は愕然としている。「そんな……じゃあ、俺のこの記憶はなんなんだ?」

偽ヴィラ:「恐らく、作られたものだべ」

リーベ:「(わざとらしく)なんと……! バカな、俺の本当の名は、アムール・シャント・フォン・リッツガルド。アルヴィラの――兄のはず!」(一同笑)


RL:リーベは少し偽ヴィラとタイプが違う。偽ヴィラやマニピュレーターは細胞から培養された存在。リーベは、元々アルヴィラの兄だったのを改造された存在。

リーベ:ああ、なるほど。ところでこの施設ってうち捨てられてるんですか?

RL:そうだね。ただし何らかの手段によって機能はするはず。この、並のタタラでない人物とかねっ。

アルヴィラ:このタタラが超気になる。


RL:クローン技術……キーワードはすでに語っている。2人が研究所内を進んでいくと、おもむろにバルトシュタインの肖像画が飾られている(爆笑)。

アルヴィラ:隠す気ねーだろお前えええええええ!!!

偽ヴィラ:「これは、オラたちの親、バルト先生だべ。なんまいだぶ」(爆笑)


晴海:え、誰?

リーベ:第4話で出てきたミリシアの師匠ですよ。

RL:「ミリシア、君はもう用済みだ」とか言ってた人。

晴海:あ、あーあー! 分かった。

RL:こいつがダブルピースとかやってんの(爆笑)。

晴海:肖像画なのにダブルピースしてんのか(笑)。


偽ヴィラ:「バルト先生は、意外とお茶目な人だったんだべ」

リーベ:自分は絶句しながら、「こ、こいつは……!!」

アルヴィラ:そりゃするわ(笑)。

RL:偽ヴィラはバルトシュタインと会ったことはないので、想像でお茶目な人だと思い込んでいた。

リーベ:偽ヴィラがなんまいだーとやってる横で、自分は動かなくなった端末をダン! と叩きます。やり場のない怒りをぶつける感じで。

RL:すると、その端末がピピピ、と動き出し……。

リーベ:「お、お? なんだこれ?」

RL:施設の壁がゆっくり動きだし、亀裂から光が漏れだす。

リーベ:「え、ちょ、なにこれ。ちょっと怖いんだけど」

RL:プシューと壁が開くと、その先はなんと――村だった。

リーベ:ち、地底村だあああ!(爆笑)

晴海:扉を開けるとそこは、村でした。

アルヴィラ:やっちゃったー!

RL:そして、籠の中にたくさん木の実を乗せて、目の前をイザナギが通る。

リーベ:何してるイザにゃー―ーん!?


イザナギ:「あら? リーベさん、お久しぶりです。どうしてここに?」

リーベ:「あ……」非常に想定外なので、偽ヴィラを守るように立ちましょう(一同笑)。

イザナギ:「おひとつ、いかがですか?」

リーベ:「ここで、何を? てか、ここは、何よ?」

イザナギ:「ええ、ちょっと気晴らしに。私の生まれ故郷です」

リーベ:「き、気晴らしですか……」と目をそらす。

晴海:すげえ、リーベが押されてる。

リーベ:「そ、そうか……まあ幸せそうでよかったよ。じゃあ俺たちこれで〜!」


RL:その時、地底を揺らす地響き、地鳴り。

イザナギ:「きゃあ」

RL:手に持っていた木の実をボロボロボロボロボロボロボロボロボロボロ……。

アルヴィラ:落としすぎじゃね?(爆笑)

RL:よくよく見渡してみると、その空間は思ったより広いことに気づく。空が見えないドーム型の形。簡素だが区画整備されたように建物や倉庫も並び、リーベは、その光景に見覚えがあった。

リーベ:「これは……?」

RL:そう、まるでスミソニアンの宝物庫とそっくりだ。そして一際大きな地響きが起きたかと思うと、ドームの側面がボロボロと崩れ、穴が開いた。そこから――「のそり」。


晴海:でででん、でででん(ゴジラのテーマ)。

アルヴィラ:あのさ、RL、ケント・ブルース真面目にやる気ないだろ(一同笑)。


リーベ:「な、なんだあれはー!? あのデカさの竜は見たことがない!」

RL:ていうのはミスリードでー、これはただのアヤカシトループです(爆笑)。穴からはい出した中型のワイバーンが甲高い叫び声を上げる。

晴海:よかった。まだ大統領はシリアス世界にいる。

RL:その後ろから、コツ、コツと革靴の音。現れたのはケント・ブルース。その鋭い――眼光。感じる、まるで何にでも組み合わせてきそうな〈※圧力〉を!(爆笑)

リーベ:「お、お前は……誰だ?」

ケント:「君こそ誰だ。人に名前を聞くときは、まず自分から名乗るのがルールじゃないのかね」

リーベ:「お、俺は怪しい奴には自分から名乗らないようにしている!」

ケント:「そうか。まあ、どうでもいいのだが」

RL:アヤカシトループは、そのまま地下にいる人々に襲いかかろうとしている。阿鼻叫喚の悲鳴。心地よさそうに深呼吸するケント・ブルース。

ケント:「いい音色だな……北米から長い道のりを来たかいがあるというもの」

RL:リーベの行動次第でクライマックスの位置は変えるよ。ケントは放っておくとこのまま地下の人々を虐殺。極秘施設であることをいいことに、居座って自分の霊力を高める。

リーベ:なるほど、分かりました。「やめろー! お前の目的はなんなんだ!」

ケント:「私の目的か? クク……まるでヒーローみたいなセリフを言うボーヤだ。いいだろう、それはこの国を手に入れること……いや、もっとその先。“世界の終焉”だよ

リーベ:「く……偽ヴィラと落ち着いて話そうと思っていた矢先に、そんなやつとここで出会っちまうなんて。これが俺の運命だと言うのか」(爆笑)

ケント:「実に耳当たりのいい音だろう。悲惨と堕落、疫病、飢餓、そして戦争。人というのは実に美しい。そしてこの空間、私の霊力が漲るのを感じるよ」

リーベ:レシピエント残り3回なんですが、使っていいですか?

晴海:いいんじゃないかな。

リーベ:じゃあ、「うるせー!」と叫ぶ(一同笑)。「なにが音だ。こんなの耳触りだ。ロックじゃねえ! ただの叫びじゃねえか。俺はこんなの認めねえ!」えーと、地上に誘い出したいけど、どうやって挑発しようかなあ。


晴海:思いつかないならバーカバーカプーでいいと思うけど。

RL:よろしい、ならばライブ対決だ!

一同:はあ!?(爆笑)


リーベ:あ、偽ヴィラがいるじゃん。こいつをダシに使おう(一同笑)。「アルヴィラ! 逃げるぞ!」

ケント:「ん? おお、なんと運がいいのだ。そこにいるのは――アルヴィラ・ミティアローザ・フォン・リッツガルドではございませんか。ご機嫌麗しゅう」

偽ヴィラ:「な、なんだべ。オラはアルヴィラじゃ……」

リーベ:その口をガッと掴みます(一同笑)。

偽ヴィラ:「もごもごもご」

ケント:「君がこの地下の深部へ繋がる鍵を握っていることは知っている。さあ、渡してもらおうか」

リーベ:「すまない、偽ヴィラ。ここにいる人たちを助けるために協力してくれないか」ケントに聞こえないよう囁きます。

RL:偽ヴィラは酸欠なのかこくこくと首を振るだけ。

リーベ:そんなに押さえてないですよ(笑)。「奴の狙いは恐らく……アルヴィラだ」

RL:ちょっと微妙そうな顔をするが、こくこく。

リーベ:「この手を離したら、すぐに地上で待っているとあいつを挑発してくれないか」

RL:こくこく。

リーベ:偽ヴィラをお姫様だっこして、走り出します。

RL:マスカレイド起動してエンジェルボイスの設定を変える。アルヴィラの声で、「そんなに捕まえたきゃ追ってきな! 地上で待ってるぜ大統領さんよー!」 と叫ぶ偽ヴィラ。

リーベ:それを含めて自分の判定にします。〈交渉〉〈自我〉で達成値12のところにレシピエント。26にします。

RL:制御値も抜けた。食らっておこう。

リーベ:例のアヤカシが突き破ってきた穴に飛び移って、偽ヴィラを抱えながら走り出します。

ケント:「ククク……追い詰められた鼠とは、まさにこのことだな」 来た道を歩き出す。「すぐに追いつく。待っていろ」

リーベ:自分は「なんで……なんでこんなことに!」と言いながら走り続けます。

RL:OK、次がクライマックスだ。






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