エンディング1 ――迷子の少女に導きを――


シーンプレイヤー:ミリシア/タロット:マネキン(正)

RL:エンディングに入ろうか。

ミリ:自分はラウムちゃんを安心させてあげたいです。スレイプニルに乗ってたはずでしたね。「ラウム……ラウム」

ラウム:「……あれ? なんで……ワシは生きておるのか?」

ミリ:「ええ。生きてるよ」

RL:ラウムは、ひとまず生きていたという実感に感激しているようだ。「怖かったのじゃ〜! うわ〜ん」とミリシアに泣きついてくる。

リーベ:そこのお兄ちゃんが本気で殺そうとしてきたのじゃー!

晴海:え、なんのこと?(爆笑)

ミリ:切り札を使って、キー効果です。〈製作:ドラッグ〉〈心理〉〈超テク〉を使って、彼女を落ち着かせます。達成値は28。

アル:ラウムの中にミーティアがいないってことは、本人気づいているの?

RL:いや、彼女の中にはまだミーティアの精神は封印されてるよ。今のところ、長い時をかけて浄化させていくしかなさそうだね。 さて、落ち着いたラウムだけど、まだ彼女らしい生き方とかは分かってないだろうねえ。

ハイン:ミリシアの家で確保するしかなさそうだね。

ミリ:ええ、そのつもりです。 「もし、ルテチアに帰りたくないのなら……私のうちに来る? 大丈夫。もし問題があっても、シャルルがなんとかしてくれるから!」(一同笑) ところで、私は今、エアハルトさんの部下でしたよね? どこ行ったんだろう。

ハイン:私もずっと気にしてました(笑)。

ミリ:「ハイン様。ラウムを……ドイツで預かりたいので、エアハルト様に許可を頂きたいのですが」

ハイン:「大丈夫だ。今は私が臨時の代表だ」

RL:そこでエアハルトが……出てこないけどね(一同笑)。

ハイン:《買収》でたたき出してやろうか!(笑) まあ、それは置いといて……まだ問題はありますから、そっちを先になんとかしないと。

RL:OK。キリのいいとこだったから、シーンを変えよう。






エンディング2 ――事件の収束――


シーンプレイヤー:ハインリヒ/タロット:チャクラ(正)

ハイン:「しかし……ヴィル・ヌーヴに対しての悪評はどうしますかね」

アル:「なに、まだ何か問題あるの? 俺があそこに籠ってた数時間でほんとに色々あったんだね」

ハイン:簡単に説明しましょう。停電が起きる→それはすべてヴィル・ヌーヴのせいだ。

アル:「……あれ、今何日だ」

ミリ:アーシアンでカレンダーを見せます。「はい、どうぞ姫様」 例の記事も。

アル:「……」 気づいたら一週間ぐらい経ってるでごわすよー(一同笑)。

ミリ:「姫様、ご飯はどうしてたんですか?」

アル:「いや、自分の体感時間としては数時間なわけで……」 まあ、一応《不可触》でその悪評を打ち消そう。演出としてはイザナギが全部動いてくれたってことで。


ハイン:イスマイルが神業で隠した情報ってのは割らなくていいんですかね?

RL:今となっては、ね。《買収》でグランドクロス買い取って、《不可触》でその情報を隠したっていう話。

ミリ:ミーティア復活を阻止しようとしたんですか?

RL:その逆。ミーティアを復活させようとした。そこをキンダーモルトに利用される〜みたいな展開をしようかと思ってた。結局そのルートには行かなかったけど、あいつらは浄化派ばりに破滅思想のテロリストだからね。


ハイン:では、《買収》してラウムを買い取りますか。 ソロモンシリーズのラウムたんがミリシアに懐いているから、こっちで研究させて欲しいよ。

シャル:「OK分かった。その代わりに今度お茶でも――」

ハイン:プツッ。プー、プー、プー。OKと聞いた瞬間に切ります(爆笑)。

シャル:「ふふふ……。これは――脈あり」(爆笑)

ハイン:なんでだよ!?






エンディング3 ――ピースメーカー――


シーンプレイヤー:リーベ/タロット:ニューロ(正)

リーベ:自分はモアと話したいです。みんながうだうだやってる間に、例の空間に行きます。

RL:OK。君の前では、再び黒い天球が回っている。

リーベ:「これで……アルヴィラを殺さなくてもいいんだな」

モア:「イレギュラーが発生しすぎた。現状では、なんとも言えない。だが少なくとも、今はその必要はないだろう」

リーベ:「ミーティアの肉体は消えた。精神は……そうか。あの少女とアルヴィラを今後会わせなければ」

RL:そうだね。暴走が静まっただけで、今後もあの状態になるという可能性は捨てきれない。

リーベ:「でもきっと……大丈夫だろう。あの少女の周りには、彼女を愛してくれる人がたくさんいるじゃないか。 それで、モア。俺はお前のことをよく知っているわけじゃないが、ひとつ頼みがある。出来る限り知っていることを教えて欲しい」

RL:知ってること?

リーベ:まあ、自分のことですね。キンダーモルトのことも含めて。

モア:「いいだろう。君が知りたいというのなら……」

RL:モアの声が消えていき、シーンは終了する。






エンディング4 ――迷える忠臣――


シーンプレイヤー:晴海/タロット:クロマク(逆)

晴海:すまんが、このシーンは誰にも出て欲しくない。ロランのところに行く。自分がそこに行ったという痕跡も《完全偽装》しておく。

RL:じゃあ、場所は、例の墓石の前。ロランがいる。

晴海:後ろにスッと跪きます。

一同:おやおや?

晴海:「ただいま帰参致しました」

ロラン:「ご苦労様です、“サーフェイス”。といっても、こうして会うのは初めてでしたね」

晴海:「ええ。N◎VAでは、うちの姫様がお世話になったようですね」くすくすと笑おう。

ロラン:「ご挨拶が遅れましたね。今代の“薔薇色の君主”――ロラン・カラヤンです

晴海:「彼奴もとんでもない物を残された。まさかあなたも聖遺物の使い手とはね。……隠す必要はありませんよ。そういうのには慣れてますから」

RL:ヴァジュランダは咳払いをして誤魔化すくらい。

晴海:「正直なところ、私は今でも迷っているのです。使えるべき主がどちらなのか……。あそこは、楽しい国ですよ。とても」

ロラン:「そうですか……」

晴海:「しかし、聖遺物を持つものが同じ地で相まみえる。そのどちらが正しいのか、強いのか。私は確かめてみたくなりました」

ロラン:「そんな高尚なものではありませんよ」

晴海:「いえ、見届けさせて頂きますよ。何があったのかは分かりませんが、あの方は少し大人になられた。それはあなたも同じようですがね」

ロラン:「そうです、ね……。そうそう、晴海さん。あなたに会いたいと、可愛いお弟子さんもすでにお待ちですよ」

RL:バルトシュタイン、そして見覚えのある2人の人影がそこにやってくる。

ハイン:きたー(笑)。

晴海:振り返って、そこに柔らかく微笑もう。


 かくて、“廃棄王女”の復活は阻止された。

 AIの少女、ラウムはこれから新たな生き方を見つけていくことだろう。
 これからは、再び潤沢にヴィル・ヌーヴの復興が進められる。――そう、誰もが考えた。
 だが、全員の胸には、ある種の“しこり”が残っていた。

 “監視者”であるはずのモアですら予測しえぬ、事態の悪化。
 それは、誰がもたらしたものなのか。


 ……天球が、動きを止めた。


 まるでガラスが割れるかのように、黒く塗りつぶされた空間に亀裂が走る。
 ピシピシ、と。時空のほころびは拡大していき、そこから現実界(マンデイン)が浸食していくのが見えた。

 そして……暗闇は、荒野へと光景を変えた。


「……なぜだ。なぜ、お前たちはアストラル界で……!」


「解析は終えた。 『World is Mine』――魂もプログラムも、所詮は情報だ。科学に不可能などありはせぬ。奢りが過ぎたな、“モア”」

「それに、“聖遺物”であれば問題はないのでしょう」

 モアの額に、細身の銃口が当てられた。
 雷を纏い、青白く発光している。


「お前は……ヴァジュランダ!? やめろ! やめろおおお!」


「さようなら、モア。あなたの魂は、この地で浄化されることでしょう」


 悲鳴と銃声が、空へと昇っていく。
 男たちの姿はすでにそこになく。一基の墓石だけが、それを見続けていた……。



トーキョーN◎VA The Detonation
おでかけプリンセス☆フォーエバー

――To be continued――







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