リサーチ10 ――狂った聖人――


シーンプレイヤー:ハインリヒ/タロット:エグゼク(逆)

ハイン:スレイプニル呼んだので、それに乗って移動でいいですか?(ハインリヒ、ミリシア、ラウム)

RL:ダチュラは4人乗りだからね。何の問題もない。

ミリ:「これが、聖遺物(アーティファクト)ですか」

ハイン:「ミリシアには初めて見せるな。基本的に光学迷彩で隠れているが、常に私のそばにいるぞ」

ミリ:便利ですね。

RL:スレイプニルがシャシャシャーと走っていって、地底村まで直行。トンネルまで行っちゃうつもり?

ハイン:イザにゃんがいると思うので、そこで会話したいかなーと。

RL:では、そこに行く前に。進行を遮るかのように立ちすくむ青年の姿が見える。

ハイン:うん? 「スレイプニル、止まれ」

RL:ぶつかるかどうかのギリギリラインまで行って停止するが、青年はビクともしない。見たところ、アストラルゴースト。

ハイン:見覚えのある人ですか?

RL:うん。目元を隠すようにターバンを巻いている。砂漠の民のようにくすんだ色のマントも羽織ってるね。

ミリ:ガタンと立ち上がって、「アベル!?」

RL:「アベルではない。“モア”だ」 ペルソナはミストレス。

ハイン:「伝説の英雄の名を語るとはな……2年前の反乱軍といい、一体どれだけ“モア”はいるのやら……」

モア:「そのAIをどうするつもりだ。ミリシア・リコリス」

ミリ:「この子は私が救うんだよ」

モア:「救う? どうやって」

ミリ:「そんなこと……あなたに関係ないでしょう」

モア:「そのAIを放っておくと、地上に再び“災厄”が起こるかもしれない」

ミリ:「そんなの、両方止めればいいでしょう!」

RL:そうか、ならモアはミリシアに〈交渉〉〈都市伝説〉〈一期一会〉〈リーディング〉〈忘却〉を仕掛ける。達成値は24。手をかざし、何か呪詛のような言葉を浴びせる。


晴海:きっと彼にとっては聖句なのだろうよ。

ミリ:マネキンなんだこいつ……。


ハイン:〈盾の乙女〉でリアクションさせます。「ミリシア、惑わされるな」

ミリ:〈製作:ドラッグ〉〈交渉〉で、達成値が26。「……はい!」 試験管をひとつ開いて、精神を落ち着かせるアロマを散布させます。

スレイプ:「匂イガキツイ」(爆笑)

ミリ:きつくないよ!

スレイプ:「三十路ガキツイ」

ミリ:殴るよ!(爆笑)

RL:スレイプニルはさらに、モアに向けてバルカンをパパパパ……と浴びせる(爆笑)。けど霊体だから物理ダメージは通らず、その時上がった砂埃に紛れてモアは退場する。


晴海:警告はしたよってとこか。それ以上踏み込むなら死ね。

RL:そういうことだね。


ハイン:モアについて調べるかな。銀の目使用。〈社会:アストラル〉〈社会:企業〉〈ホットライン〉で18。

RL:モアについて理解できたね。

ハイン:「“善”の押し売りか。自分のやってることが全て正しいと思う英雄とは……めんどくさいね」

ミリ:似た人物を思い出します。「彼も、かわいそうな存在なんですね」

ハイン:「そうかもしれないな」

RL:ラウムちゃんもひょっこり顔出します。「……大丈夫かのぅ?」

ミリ:「大丈夫よ。行きましょう、ハイン様。……全部を救うことだって、できますよね?」

RL:主人公やってる(一同笑)。

ハイン:「できるか、じゃない。やるんだ」



舞台裏



リーベ:〈社会:ストリート〉で、アルヴィラが今何をやってるのかとかどこにいるのかを調べます。18。

RL:アルヴィラは今、リッツガルドの地下で王位継承の儀を行っていると分かる。行ったことあるリーベには地底村だと理解できるね。

晴海:戦争の裏で何か行われていただろうから、怪しい点が無かったか。それを漁る。〈社会:ストリート〉で、15。


 『ミーティア』
・リッツガルドの2代目国王は、ミトラス戦争終結時に急死している。入れ替わるように3代国王になったミーティアは、王位継承の儀を利用し、父親を殺害したのだ。
・その後まもなく、クロノ王と出来ちゃった結婚し、リーベが生まれる。


アル:これじゃない! って感じか。

RL:その通り(爆笑)。

晴海:なるほどリーベさん……いらない子だったんですね。

ミリ:一番可哀そうなのはクロノ王です。







リサーチ11 ――最後の試練――


シーンプレイヤー:アルヴィラ/タロット:カゼ(正)

RL:史上最強の親子喧嘩が始まる。クロノは神業を使わないぞ。さあ、掛かってこいアルヴィラ!

アル:スリーアクション、JJF、コンバットリンク、タイプDを起動。メジャーで〈白兵〉〈運動〉〈修羅〉。達成値は24。

RL:〈白兵〉〈※突き返し〉で25。[受け]成功して、追加行動は〈羅刹〉。切り札を使用する。達成値が25になり、プロット2個追加。

アル:改めて思う。実力じゃ遠く及ばねえ(笑)。

RL:こちらの手番。〈白兵〉〈※二天一流〉。達成値は26。ダメージは20の斬。

アル:……[5感消失]。またかー(一同笑)。

RL:元力組み合わせてないし、こんなもんだろ。追加攻撃は同じコンボ……だけど、スートが組み合わないので回す。しかし再びこちらの手番だな。間合いを取った後、静かに告げる。

クロノ:「聖遺物の力……使わせてもらうぞ」

RL:〈白兵〉〈自我〉〈元力:火炎〉〈※二天一流〉で達成値24。

アル:リアクションはしない。そのまま喰らった。

RL:今度のダメージは32。

アル:救命符! ダメージを無効する。

RL:追加攻撃。今度はスートも合うな。組み合わせは同じで、達成値23。

アル:これは……どうするか。喰らうと死ぬ。


 悩むアルヴィラのプレイヤー。


アル:……やるかあ。経験点を使う。ダイヤで〈※突き返し〉を取得!!

〈白兵〉〈運動〉〈※突き返し〉でジャスト23。

一同:おおお!

アル:〈白兵〉〈運動〉〈修羅〉〈※二天一流〉! 達成値は切り札使って27だ!

RL:届かん……。ダメージ出してくれ。

アル:ギャングスター組まないから、ダメージは32点。

RL:それに対し、こちらも救命符だ。

アル:2発目。組み合わせは一緒で、達成値24。

RL:一応[受け]るか。〈白兵〉のみで、達成値18。

アル:ダメージ、25点。

RL:これとこれを減らして……15点だと!?(一同笑)

晴海:気絶だな。


 アルヴィラの5感はすでに失われていた。
 それでも、これまで培ってきた経験を頼りに、無我夢中で槍を振るう。これを外せば次はないであろう、恐らく最後の一撃は――確かに、届いていた。

「……見事だ、アルヴィラ」

 見ることもできないし、その声が聞こえることもないが、ほんの一瞬でも父を超えた手ごたえを、アルヴィラは感じていた。


アル:…………っし!! 理想的な結果だ!

RL:お見事。これにて戦闘は終了。プロット破棄してくれ。



舞台裏



ハイン:(シーンカードがレッガーに変わっている) イタリアに〈盾の乙女〉。〈売買〉〈社会:ストリート〉〈任侠道〉〈裏ルート〉で24。クリエイターズハンドを買ってミリシアに渡します。

晴海:〈裏予算〉使って報酬点ゲット。







リサーチ12 ――守る――


シーンプレイヤー:リーベ/タロット:カゲムシャ(逆)


 異質な空間であった。
 暗闇というよりも、そう――隙間ない黒。どこまで続いているのかも分からない。あるいは、目の前が行き止まりなのかもしれない。

 リーベと晴海は、感覚的にそこが現実界(マンデイン)とは異質な場所であることに気づいた。
 自分たちが、次元の狭間に迷い込んだのだと。


リーベ:モアに会いに行きますか。

晴海:ついて行こう。「ほう、これは……」

リーベ:自分は声に呼ばれるがまま歩いてきたら、いつの間にかその空間に出ていたんですね。

RL:うん。さて、暗闇とはいったものの、2人の目の前には黒い球体がゆっくり回りながら浮かんでいる。電子回路のような亀裂が入っていて、そこから淡い光が漏れている。そこまで来たら、空間自体にノイズが走り、ターバンの青年が現れた。


リーベ:「お前が……モアか!」

モア:「そうだ。アルヴィラはもうすぐ王位を継ぐ」

リーベ:「そんなことは関係ねえ。さっきからアルヴィラを殺せ殺せってうるせーんだよ!」

モア:「うるさい、だと? 君は、世界の平和を願わないのか」

リーベ:「平和は望む。だが、なんの説明もなしにアルヴィラを殺せるわけがないだろ」

晴海:「若干、一方的にすぎますよね。いくら人間の上位存在とはいえ」

モア:「あの女は世界を滅ぼす器だ。かつて、ミーティアがそうであったように」

リーベ晴海:「ミーティア?」

晴海:「ミーティア……姫様のお母様ですね」

リーベ:「ま、まさか……ミーティア・ライム・フォン・リッツガルドだとう?」

晴海:何したんだろうか。調べてみよう。〈社会:リッツガルド〉で19。

RL:はい、ミーティアの情報をゲット。モアが真実を語ってくれる。


*    *    *



晴海:「それはそれは……あの母にしてこの娘ありというか……この母親にしては、あの娘は少しパンチ力不足ですね」

アル:うるせーよ!(一同笑)

リーベ:「な、なんだってー。そんな、バカな……」

モア:「君は忠告されているはずだ。『あと数日で、ヴィル・ヌーヴ』は滅ぶと」

リーベ:むかつくバルトシュタインの顔が頭に浮かぶ。

晴海:「それで、わずか数日で何が起こると言うのです」


RL:では、“災厄の真実”ということで情報を教えよう。まず、前提として“災厄”前の地球には超兵器がいっぱいあって、その中でも“グランドクロス”っていうパねぇのがあったんだよ。

ミリ:さっくりした説明(笑)。

RL:そんで色々あって壊れた“グランドクロス”の残骸なんだけど、困ったことに、軌道から地上に降下し始めた。

晴海:つまりそれがヴィル・ヌーヴに降りてくると。


リーベ:「それがなぜ、ミーティアの復活に繋がるというんだ」

モア:「それ自体はミーティア復活に関係ない。ただ、事態を悪化させる要因にはなったがな」

RL:グランドクロスが落ちてきたこと自体は、あまり関係ないんだよね。いくつかの要素が合わさって、最悪の結果に向かってるって話。

モア:ミーティアは、時を待っていたのだ。アルヴィラが王位を継承し、“ソラナギ”から正式に認められる日を。そして、“グランドクロス”の降下によって、事態は混迷を極めている」

リーベ:ミーティアは、王になったアルヴィラを意のままに操ってやる、ということですか。

モア:「そうだ。アルヴィラが、ミーティアの精神を封印したAIと邂逅することによって、覚醒の準備は整う

晴海:「姫はそのために生み出された存在だと言いたいのですか」

モア:「あの女は、ミーティアにとって義体と変わらない。ゆえに私は、アルヴィラとラウムの死を望む

リーベ:ラウムの話になりましたか。誰やねんって感じですけど(笑)。

晴海:「そのラウムさんって方が死ねば、ミーティアが復活する鍵のひとつを潰せるということですね?」

RL:そう。復活を阻止できる。だけどラウムは死なない体質だから、AIの開発者も、寿命で死ぬという手段をとるしか方法がなかったんだよ。

リーベ:「じゃあ……そのラウムというAIとアルヴィラを接触させなければ、いずれは寿命で死んでくれるのか」


ミリ:……あれー?(爆笑)

晴海:遅いな(笑)。


リーベ:「待てい。そんな話は納得できない! お前の話を聞いてると、まるで俺の母親が悪者じゃないか!」(爆笑)

ミリ:悪者だよ。

リーベ:頭を抱える。そこで城から逃げ出した日のことを思い浮かべる。

RL:お。ならモアは、球体に手をかざし、アルヴィラが儀式で見た光景と同じものを見せてくれる。


*    *    *



リーベ:エアハルトとクロノが封印した時の映像ですね。 「そんな……バカな……!」

モア:「これを、作りものだと思うのか」

リーベ:「俺は……この13年間何をしていたんだ。ずっと、ずっとあの男が母親を殺したと思っていたのに……!」

モア:「だが、もう遅い。真実ほど、人を傷つけるものはない」

リーベ:「くそ……俺はずっとこの顔を憎んでいたのに……母親の仇だと思っていたのに……」

晴海:「しかしなぜ彼に囁き続けていたのですか」

モア:「彼にその力があるからだ」

リーベ:「ねーよ(即答)」(爆笑)

モア:「いや、ある。アルヴィラがそうであるように……君にもあの男の、聖遺物の血が流れているから」

晴海:「あの時の光景を再現させようというのですか」

モア:「ミーティア、そしてラウムを通常の手段で殺すことは不可能だ」

晴海:「ならばどうすれば、それを殺しきれると?」

RL:モアは、「聖遺物の力を使うのだ」 と言う。データ的に制限かかるわけじゃないけどね。

リーベ:ぶつぶつと呟きましょう。「母親を復活させないために妹を殺せだと……そんなふざけたこと、馬鹿げている」 10分前までは優しいお母さん像があったので(笑)。


アル:お前の記憶には優しいお母さんってあったの?

リーベ:クロノ王が殺したシーンだけを見てたせいで、クロノ憎しと補正が掛かってたんですよ。


モア:「埒が明かないな。君を連れて行こう」

一同:ん?

RL:アストラル界は繋がっているんだよ。君たちさえ良ければ合流させよう。

晴海:聞きたいことはもうひとつあるぞ。「なぜあなたがそれをしないのですか? それだけの力を持っているのなら、容易いことでしょう?」

モア:「私は、“ソラナギ”の監視者。それに認められた者に手出しをすることは許されない」

晴海:「“ソラナギ”……リッツガルドの地下に眠るというエネルギーですか」

リーベ:ミーティアについては釈然としないものがあり、アルヴィラは殺したくない。でも復活は阻止しなくてはならないという思考で。「……わかった、行こう。だが俺は、絶対にアルヴィラを殺さないからな!」 PSを『アルヴィラを守る』に変更します。

RL:了解。シーンを変えよう。



舞台裏



ハイン:〈社会:企業〉〈ホットライン〉〈売買〉で達成値16。破斬剣を買ってスーちゃんに持たせます。







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