エンディング4 ――その者、危険につき――


シーンプレイヤー:ハインリヒ/タロット:ハイランダー(逆)

RL:椅子にどかっと座ったまま、何かの資料を読み込んでいるエアハルト。円卓会議室の中はすでに塵ひとつない、元の厳かな雰囲気を取り戻していた。

エアハルト:「やはり、北米か……」

ハイン:「パパ、北米が欲しいの?」聞き逃さず尋ねます。

エアハルト:「いや、あいつにも色々と借りがあるんでな」

ハイン:「へぇ〜」キリッとした目つきになります。

エアハルト:「なァ、ハインリヒ」

ハイン:「なあに、パパ?」

エアハルト:「長く権力をのさばらせても、いつまでたっても無能な野郎ってのはいるもんだ。そんな奴、価値がねーと思わねえか」

ハイン:「うん、そうだね」

エアハルト:「くくく、だよなァ」

ハイン:「そうです。父上」と、普段のハインリヒに戻る。「ドイツの復興、すでに完了しております。同盟国であるリッツガルド公国にも、順次物資の援助をする手筈を整えました」

エアハルト:「ばかやろう。報告なんざしなくても、やって当たり前だろうが」

ハイン:「はっ、申し訳ありません」ちょっとしょんぼり。

リーベ:クロノ王との関係はどうだったんでしょうね。

RL:それは次回以降に持ち越しで。

エアハルト:「おい、ハインリヒ」

ハイン:「は、はい」

エアハルト:「お前はしばらく、現場に回れ」

ハイン:「……はい?」

エアハルト:「上の仕事は俺がやる」

ハイン:「ど、どの部署ですか」

エアハルト:「そうだなァ、あいつなんかいいんじゃねえか。あのクソッタレクロノの娘――アルヴィラとか言ったか。奴とバディを組んで仕事しろ」

ハイン:ゆるんとした表情を浮かべ、「うん、分かった」と返事します。

RL:エアハルトはそんなハインリヒを抱き寄せ、「よし、いい子だ。期待してるぜ」と撫でる。


ハイン:「うん!」って嬉しそうにするんですが、そのままスタスタ廊下に出て、引き締まった顔に戻ります。「――アルバート」

アルバート:「はい、ハイン様」

ハイン:「父上は何を考えている」

アルバート:「あの方のお心だけは、私にも分かりませぬ……」

ハイン:「そうか……」思いつめた表情のまま、退場します。

RL:では、最後にハインリヒの去った後の部屋で、「先に逝っちまいやがったか……」ぼそりと呟くエアハルトを映してシーン終了です。

リーベ:クロノ……。








エンディング5 ――夢うつつ――


シーンプレイヤー:リーベ/タロット:カブキ(逆)


 これは、とある男の悪夢である。
 それは、不吉を現す、ただの悪夢である。
 彼は、決して運命を正す者ではないが、運命にもて遊ばれた過去を持っている。

 夢を見ていた――。



リーベ:キーハンドアウト公開します。


リーベ用キーハンドアウト

記憶の中、倒れ付してる母がいる。そして傍には血に濡れた剣を構える父親の背中。キミの母は、聖遺物(アーティファクト)と呼ばれる禁忌に手を出し、そして……。

コネ:母(カタナ◎) 推奨スート:生命


アルヴィラ:そっちにきたかー。実はかなり気になっていた。

RL:では、夢という名の回想シーンに入ろうか。光景はそこに書かれている通り。場所は夜の城内。

リーベ:外では豪雨が降っている。ピカッと稲妻が光ると、母親が倒れている姿が目に映る。

RL:クロノが、ポタポタ血の垂れるアウトレイジを構えている。

アルヴィラ:俺が生まれる前の話かな?

RL:モチ詰まらせた後の出来事だから、リーベが10歳の時だね。この時点で8歳から2年間、リーベは社会的にいないものとされている。アルヴィラは生まれてるよ。

ハイン:だめだモチで笑ってしまう(笑)。

リーベ:自分は足をガタガタと震わせて、「お、お母さん」とつい声に出してしまう。

RL:クロノの肩がビクッと動き、リーベの方を振り向く。その時再び稲妻が光り、両者の顔を照らし出す。幼いリーベにとって、それはとても恐ろしいものに映ったのだった。そのまま、つかつかとリーベに歩み寄っていくクロノ。

リーベ:「お、お前が、お母さんを!」まだこの時点でクロノを父とは認識していない。

RL:クロノ王、否定せずリーベに手を伸ばす。

リーベ:ここで無我夢中でクロノ王に殴り掛かります。自己満で判定させてください。キー効果使用〈写し技〉〈門前の小僧〉で〈白兵〉の代用判定。それにレシピエントを乗せて、達成値はえらいことになります!(一同笑)

アルヴィラ:えーと、32か。

リーベ:その少年は、茶色の瞳だったんですが、急に雰囲気が変わり、青い瞳に変化。「うおおお!」大気との摩擦で拳が燃え出す。(一同笑)

RL:クロノ王は、その拳をがっしりと掴むが、体ごと押し返される。「くっ……」と歯を食いしばり、そして今回のクライマックスでリーベがエクリプスを止めたあの技を披露する。(爆笑)

リーベ:「な、なんだこれは……腕から火が!」リーベは、自分の体から溢れるパワーに驚きを隠せない。

RL:クロノは、一歩退くとアウトレイジを構え、炎輪を描く。燃え盛る剣をぶら下げ、一歩一歩リーベに歩み寄っていく。

リーベ:それを見ながらパクパクと口を動かして、腰が抜けたようになりながらも、「うわ、うわああああ!!!」と逃げ出します。

クロノ:「行ったか……」

リーベ:城を走りながら、再びレシピエントでえらい速度で逃げ回ります。(一同笑)「な、なんなんだよ! ここはどこなんだ、なんで俺はこんなに早く走れるんだ! 俺はいったい誰なんだ! うああああ!!」

RL:といったところで重要な回想シーンは終了。その記憶の中、あの男に関してはどんな感情を抱くね。

リーベ:自分の命を狙った男として、恐怖と怒りがあります。しかしどこか懐かしい気持ちも。

アルヴィラ:あ、さっき走り出した時、小さなアルヴィラとぶつかったことにしたい。この状況は自分も見ていたが、ショックのあまり気絶して忘れたってことで。

リーベ:いいですよ。

RL:OK。そんな感じで、シーンは終了。舞台は現実のリーベに戻っていき、誰かの膝枕で眠っている……。


 外では雨が降り出していた。
 男は一人、眠りに落ちている。

 柔らかく、頬を撫でる腕。
 それが心地よくて、優しくて――。

 男は一人、ゆめうつつ……。



トーキョーN◎VA The Detonation
おでかけプリンセス☆ゆめうつつ

――とりあえず、FIN――









inserted by FC2 system