オープニング1 ――あたしたちマブダチじゃん?――
シーンプレイヤー:アルヴィラ/タロット:クロマク(逆)
RL:さてアクトに入ろうか。オープニング最初のシーンはアルヴィラ。
アルヴィラ:うお、いきなりか。どんなんだ?
RL:なんやかんや夢を見てたアルヴィラが目を覚ますと――。
アルヴィラ:え、そこから? 夢から入るんじゃないの。(一同笑)
RL:注意事項にも書いてるじゃん。夢の内容はキーハンドアウト公開時に演出するって。
アルヴィラ:なるほど、そういうことか。じゃあ寝苦しそうに唸って目を開けると。
ハイン:腕枕をする斬佐が隣に。
RL:そうそう、
ベッドに腰掛け、タバコをぷかり。
ハイン:朝チュンですね。(爆笑)
アルヴィラ:しねーから! しないよね?(一同笑)
RL:冗談だ。ただし宙に浮かんで、至近距離からアルヴィラを見下ろしている。
アルヴィラ:「
……わぁ!?(裏返った声で)」
RL:アルヴィラは約一年ぶりとなるセリフを吐いた。少し素っ頓狂な声で「わぁ!?」と。(爆笑)
アルヴィラ:「え、えーと、これは夢か何かだな。寝なおそう」
RL:ぢぃー。
アルヴィラ:「……ち、寝すぎたかな」軽く身支度を整えて廊下に出る。
RL:マユちゃん登場。「
おはようございます姫様ぶー(鼻血)」(爆笑)
リーベ:アルヴィラの周りが凄いことになってますね。(一同笑)
ミリシア:他の人には見えてるんですか?
RL:いや、見えない。霊体っぽい扱いだけど、ゲストじゃないし。
アルヴィラ:「え、えーとマユ。私、アルプスの湧き水が飲みたいわ」
マユ:「はわわ、アルプスですか。煉獄の寒さの中にあってもなお凍ることなく湧き続けるというあのお水……。分りました! マユ、行って参ります!」(爆笑)
アルヴィラ:「さて、風呂にでも入ろうか」
RL:じぃー。斬佐はどこまでも着いてくる。食卓、トイレ、風呂。じーっと斬佐はアルヴィラの後ろを着いてくる。(一同笑)
アルヴィラ:じゃあ風呂場で着替えようとするが、「……オーケイ、認めよう。おい。さすがに乙女の裸を覗くってのは、いただけねー趣味だな。失せろよ」
斬佐:「
……何を恥ずかしがる必要がある」
一同:しゃべったー!(爆笑)
アルヴィラ:「恥ずかしがるとかそういう次元じゃなくてだな……」
斬佐:「
私は――女だ」
一同:………………ええええぇぇ!!?(爆笑)
アルヴィラ:女!? 女なのこいつ?(笑)
RL:うん、女武将。
ハイン:あぁー、百合だったかー。
ミリシア:痛い、おなか痛い(笑)。
アルヴィラ:「なんでお前がここにいる」
斬佐:「さてな、私にも分らぬ。不思議なものだ。貴様に斬られて消滅するものだと思ったが、こうして私は現世に留まっている」
アルヴィラ:まったくだよ(笑)。
斬佐:「恐らくだが、私を縛り付ける何かチョベリバな現象が起きているのだろう」
アルヴィラ:ぶっ!!
一同:チョベリバ!?(爆笑)
ハイン:さすが、言葉まで古臭いですね。
斬佐:「困ったことに、自分の意志で動くことも適わぬのだ」
アルヴィラ:「ちっ、めんどくせー事だな」
斬佐:「それに貴様の中は心地がよい。しばらく留まらせてもらうぞ、アルヴィラ」
アルヴィラ:「あーあー、分った分った。勝手にしろよ。だけど風呂くらいは一人で入らせてくれるとありがたいんだがな」
斬佐:「朝から一人で湯浴みとは、無用心ではないか」
アルヴィラ:……あれ、俺心配されてるの?(一同笑)
RL:アルヴィラになんかあったら取り憑いてる斬佐にも危害が及ぶかもしれないからね。そんなこんなでシーンは終了。
ハイン:バックにバラの花でも咲いてそうですね。
アルヴィラ:うん。でもなんか俺、まともに話せる相手ができてホッとしてる。(爆笑)
リーベ:判断基準がおかしくなってきてますよ(笑)。
オープニング2 ――もうひとりの妹――
シーンプレイヤー:リーベ/タロット:バサラ(正)
リッツガルド、とある安ホテル。
もっとも、旅行者も少ないこの地域においては満足な客足も期待できず、宿というよりは食事処として認知されている場所であった。
「金が無いなら出てってくれ!」
朝の静寂を破るように、その扉から一人の青年が“蹴り”出された。
RL:さて、リーベのオープニング。
アルヴィラ:金が無い?
RL:だってこいつ借金してるんだもん(笑)。
ミリシア:借り入れですね。
リーベ:このアクト中に、利子と合わせて2点の借金を返さなければならないと。
RL:そういうわけで、リーベは店の主人に蹴飛ばされてごろごろごろ。
リーベ:壁にぶつかりますね。「あいててて……」と立ち上がります。
RL:むにゅ。君の足は何かを踏んでいた。(一同笑)
リーベ:「な、なんだ?」
RL:そこには少女がいる。顔を見るまでも無く、リーベの直感めいたものが彼女を無視できないと告げていた。(一同笑)
リーベ:「お、おい、大丈夫か?」
RL:謎の少女はうつ伏せになったまま「み……みず……」とか言ってるけど。
ハイン:ミミズ。(一同笑)
RL:古典的なギャグだ(笑)。そしてひっくり返るんだけど、その顔はアルヴィラにクリソツ。もう気付いてるだろうけど、
偽ヴィラね。
アルヴィラ:その呼び方をやめろー!(爆笑)
偽ヴィラ:「お……お腹空いただよ……」
アルヴィラ:しかもそんな喋り方なのかよ(笑)。
RL:うん、いなかっぺ。(一同笑)
ミリシア:どんな格好してるんですか?
RL:うーんと、レッドエリアにいる浮浪少女みたいなみすぼらしさ。アルヴィラの顔してるけど、カリスマっぽいオーラは無いからまるで別人だと分かるね。
リーベ:「お前は、アルヴィラ!? いや、違う……」
偽ヴィラ:「うー……お、お兄さん、何かお恵みを」
リーベ:「うっ! すまない、実は……
俺も文無しなんだ……」(爆笑)
RL:さあリーベはどうするかね。
リーベ:「金は無い。だが……」
偽ヴィラ:「あっ、お兄さん、どこに連れて行くだかー」
長い放浪生活が、ストリートで生き抜く術をリーベの体に染みこませていた。
アルヴィラによく似ているということだけではない。
空腹の、生きる辛さをしっているからこそ――。
リーベは少女の手を取ると、路地裏へと足を進めていった。
RL:で、リーベ。偽ヴィラ連れて何すんの?
リーベ:ゴミ箱漁ってます。
アルヴィラ:やっぱりかああああ!(爆笑)
RL:んじゃ偽ヴィラが、「ぷはー、生き返っただよ。お兄さんは良い人だな! おら、
もうなんでもお礼しちゃうだ」
アルヴィラ:おいやめろーーー!(一同笑)
リーベ:「な、なんでもだって?」
偽ヴィラ:「あんなことも、こんなことも♪」
リーベ:「ならば、俺の妹になってくれないか!」
偽ヴィラ:「お安い御用だよ!」
アルヴィラ:なんなんだよこの軽いノリは(笑)。
リーベ:「妹になってくれるのなら、今からとっておきを案内しよう。路地裏フルコースだー!」
偽ヴィラ:「お、お兄さん! このパセリ、天然だよ!」(一同笑)
リーベ:「ああ、そうさ。人間はかくも罪深い生き物なんだ」(爆笑)
偽ヴィラ:「地球上の全ての人やモノを愛し、大切にし、生かしきっていこう。この世に無駄なものなんて、何一つないのだから」
リーベ:「ふふ、なかなかコツを掴んできたじゃないか」
偽ヴィラ:「えへへ、それほどでもないだよ♪」
ミリシア:何言ってんのこの2人。(爆笑)
リーベ:「さあ、この角を曲がった中華屋は穴場だ」
RL:といったところで、後ろから「こんなところにいたか」と声が掛けられる。
リーベ:「ん?」
RL:リーベが振り向いた先、路地裏から巨漢の影が伸びていたってとこでシーン終了。
オープニング3 ――帰国――
シーンプレイヤー:ハインリヒ/タロット:ヒルコ(正)
RL:シーンプレイヤーはハインリヒ。3話裏から帰国してきたところからスタート。場所はリッツガルドの会議室でいい?
ハイン:構いませんよ。
RL:じゃあ簡単な報告を聞いてクロノ王が頷く。「ふむ、つまりN◎VAに起きた暴動は、フランス代表の謀(はかりごと)であったと。なるほど、それでか……」
ハイン:「何か問題でも?」
RL:クロノ王は柿ピーをボリボリ貪りながら……。
アルヴィラ:それはお前だ!(爆笑)
リーベ:今日はおつまみみたいなおやつが多いですね(笑)。
ミリシア:チータラ美味しいです。
クロノ: 「ごっくん……フランス行政圏が、少し騒がしいのだ」(一同笑)
RL:ちなみにこのシーンは、オープニングだけど登場判定が可能だよ。
アルヴィラ:登場する。同席して話を聞いていよう。
ミリ&リーベ:回します。
RL:オッケー。そこにリッツガルドの部下が出てきて、なにやら耳打ちする。
クロノ:「ちょうどよい。円卓会議の招集が入った。恐らくその件に関して説明があることだろう。そこで、一つ頼みがある」
ハイン:「なんでしょうか」
クロノ:「アルヴィラを連れて行って欲しい」
アルヴィラ:「はい?」
ハイン:「構いませんが、クロノ王は?」
クロノ:「ワシは、少し気に掛かることがあるのでな。欠席させてもらいたい。アルヴィラ、お前にも色々と学ぶ事が多いだろう」
アルヴィラ:「お父様がそうおっしゃるのでしたら、参加させて頂きますわ」
クロノ:「話はまとまったな。委任状を用意してこよう」
ミリシア:クロノ王の委任状かー。
ハイン:きっと男らしく「委任状――すべて任せる」としか書いてないですよ(笑)。
アルヴィラ:タイトルと名前しか書いてないんじゃないか。(一同笑)
RL:クロノは退場。それを見ていた斬佐がアルヴィアに囁く。
斬佐:「アルヴィラ、あの男はなんだ? 何か強大な力を感じる」
アルヴィラ:えっと、俺にしか聞こえないんだよな。思っただけで会話できるの?
RL:できるよ。リンクスみたいに。
「親父のことか? うちのお殿様だよ」
「強いのか」
「そりゃつえーのなんの。この俺がまるで赤ん坊だぜ」
首切り斬佐――かつて戦場の鬼と呼ばれた荒武者は、現代の猛者を見つめながら、ぽつりと呟いた。
「そうか……だが、曇りがあるな」